第42回流通情報システム総合展「リテールテックJAPAN 2026」が、3月3日から6日まで東京ビッグサイトで開催されている。マウスコンピューターは、946gの軽量14型Copilot+ PC「MousePro G4-I5U01BK-E」をはじめ、Windows IoT OS対応PCやiiyamaブランドのディスプレイなど、法人向けソリューションを展示した。

  • 「リテールテックJAPAN 2026」のマウスコンピューターのブース

    「リテールテックJAPAN 2026」のマウスコンピューターのブース

マウスコンピューター 第一営業本部 営業推進部 宮本壮人氏は、リテールテック出展の狙いについて、「当社はもともとコンシューマー向け製品を中心に提供していましたが、最近は法人向けでも注目してもらえるようになってきました。今回は、組み込みや工業向けに対応できるという点もアピールしたいと思います」と説明した。

946gの14型Copilot+ PC「MousePro G4」を展示

リテールテックJAPAN 2026で展示された「MousePro G4-I5U01BK-E」は、ビジネス向けモバイルノート「MousePro G4」シリーズで、CPUにインテル Core Ultra 5 プロセッサー 226Vを搭載し、メモリは16GB、ストレージに500GBのSSDを採用。14型WUXGA対応のディスプレイを搭載しながら、本体重量が946gと1㎏を切った軽量ノートPCとなっている。

この製品は、Microsoftが提唱するCopilot+ PCに対応している点が大きな特徴だ。Copilot+ PCは、NPUを活用したAI処理をローカルで実行できる次世代PCとして注目されている。画面上の過去の情報を検索できる「Recall」、再生された音声を翻訳して画面に表示する「Live Captions」、テキストから画像を生成する「Image Creator」など、ビジネスに役立つAI機能を利用できる。

  • 「MousePro G4-I5U01BK-E」(左)と「MousePro C3」(右)

    「MousePro G4-I5U01BK-E」(左)と「MousePro C3」(右)

インテル Core Ultra 5 プロセッサー 226Vは、従来モデルからCPUは約38%、内蔵GPUは約89%の性能が向上しており、ストレージはBTOカスタマイズでOPAL2.0に準拠した自己暗号化 SED対応のストレージも選択できる。55Whのバッテリーを搭載しており、動画再生時約6.0時間、アイドル時約19.0時間のバッテリー駆動を実現する。

ネットワークは、最大5.7GbpsのWi-Fi 7を標準搭載するが、MACアドレスパススルー機能を備えた有線LANアダプターをBTOで選択できる。

「MousePro C3」は、鮮やかな発色の有機ELディスプレイを搭載した13.3型のビジネスノートPCだ。DCI-P3 100%の広色域、最大400nitの高輝度、高視野角により、広告や映像制作におけるビジュアルチェックや画像編集に最適な環境を提供する。

CPUにインテル Core i7-13620H プロセッサーを搭載し、メモリは8GB。ストレージは256GBのSSDだが、オプションでOPAL2.0に準拠した自己暗号化 SED対応のストレージも選択できる。バッテリーは最大、動画再生時は約3.5時間、アイドル状態では約10.5時間の駆動が可能だ。

同製品は、ハーフタイプではなく押しやすいフルサイズのカーソルキーを採用し、ディスプレイを開くとキーボード面が自然に傾斜するリフトアップヒンジ構造になっている。また、最大180度まで開閉可能なディスプレイは、対面での画面共有やプレゼンテーションにも活用できる。

  • キーボード面が自然に傾斜するリフトアップヒンジ構造

    キーボード面が自然に傾斜するリフトアップヒンジ構造

Windows IoT OS対応PC「MousePro C4」「MousePro T1」を展示

Windows IoT OS搭載可能な製品として展示していたのは、14型のコンパクトなエントリーモデル「MousePro C4」と11.6型 2in1ノートPC「MousePro T1」だ。

  • 「MousePro C4」(左)と「MousePro T1」(右)

    「MousePro C4」(左)と「MousePro T1」(右)

Windows 11 IoT Enterpriseは、あらかじめ管理者が使用可能な機能や操作を限定する「ロックダウン機能」を実装しており、製造の現場や受付端末などの用途におすすめだという。また、Windowsのアップデートを止めることができ、同じアプリを安心して使えるというメリットもあるという。

「MousePro C4」は、CPUとしてインテル Core i3-1215U プロセッサー、SSDストレージ128GBの「MousePro C4-I3U01BK-B」と、CPUにインテルCore i5-1235U プロセッサー、ストレージとしてSSD 256GBを搭載する「MousePro C4-I5U01BK-B」の2機種がラインアップされている。メモリ8GB、無線LANのWi-Fi 6Eは共通だ。

「MousePro C4」は、複数人が交代で使用する共有端末環境を想定し、ストレージの書込みを制限するとともに、起動時に初期設定環境へ自動的に戻すことができる。また、外付けSSDやUSBメモリなど外部ストレージデバイスのアクセスを制限することで、不正なデータ持ち出しやウイルス感染のリスクを低減できるという。

さらに、受付案内や広告表示など、同一表示内容を常時表示・維持したい場合、不意なWindowsのポップアップ通知が表示されないように制限することが可能だという。

一方の「MousePro T1-DAU01BK-A」は、CPUにインテル プロセッサー N100、メモリ8GB、128GB(SSD)ストレージを搭載したディスプレイ回転型の2 in 1で11.6型のノートPC。10点マルチタッチ対応で、スタイラスペンが標準で付属する。軽量・コンパクト・堅牢な設計から、店舗や倉庫のバックヤード業務に適した端末となっている。

  • 「MousePro T1-DAU01BK-A」のディスプレイを回転したところ

    「MousePro T1-DAU01BK-A」のディスプレイを回転したところ

iiyamaのタッチパネルディスプレイも展示

最近は店舗内にタッチパネルに対応したディスプレイが設置されることが増えている。マウスコンピューターのブースでもiiyamaブランドのディスプレイを展示していた。

「ProLite XUB2497HSN-B2」は、Type-Cケーブル1本で接続できる23.8型ディスプレイ。視認性に優れたIPS方式パネルを採用し、非光沢のノングレア液晶のため画面への映り込みも少なく、最大解像度フルHD(1,920×1,080)に対応する。ピボット機能で画面を90度回転することで、縦型表示に変更可能なため小型サイネージとして使用できる。

画面は、上下150mm可動な昇降機能、上向き23度、下向き5度のチルト機能、左右各60度の首振りもできる。

  • 「ProLite XUB2497HSN-B2」

    「ProLite XUB2497HSN-B2」

小型デスクトップパソコン取付用ブラケット「BRPCVシリーズ」に対応し、小型デスクトップPCをディスプレイの背面に設置可能なため、省スペースデスクトップ用としても利用できる。

インタフェースとして、Type-C×1、DisplayPort×1、HDMI×1の映像入力端子やUSB3.2×2、LAN端子も搭載し、2W×2のスピーカーも内蔵する。

また、タッチパネルを搭載した23型の「ProLite T2336MSC」も展示。複数の指で画像の拡大や移動などの操作ができる投影型静電容量方式で、透明電極のパターン層の上にガラスカバーを配置し、指が触れることによる静電容量の変化を検出し、位置を特定しているため反応精度が高いという。傷や水滴や油・埃に強いという特徴もある。医療系用途でも人気だという。

  • 「ProLite T2336MSC」

    「ProLite T2336MSC」

-5度から90度までのチルト角度調節ができる使い方が自由なワイドレンジスタンドを搭載。重厚なスタンドを採用したことによりタッチを押した時の不安定感がなく、強度と安定性が特徴。耐久性にすぐれたガラス保護パネルで表面に傷がつきにくい。

そのほか、抵抗膜方式タッチパネルを採用した15型「ProLite T1531SR-W1S」と19型の「ProLite T1931SR-W1S」も展示。比較的低価格のため、受付端末として人気だという。抵抗膜方式は、タッチすることによる電圧の変動を検出する。また、設置環境に合わせて角度を調整できるワイドレンジ(-5~90度可変)チルトスタンドを採用するほか、背面端子部分にケーブルホルダーとケーブルカバー(ネジ付)、スタンド背面下部分にはケーブルホールがあるため、顧客と対面で使用する場合でも、ケーブルをすっきり収納できるほか、ケーブルカバーのネジ止めをすれば、セキュリティワイヤーの代用として活用できるという。

  • 15型「ProLite T1531SR-W1S」(左)と19型の「ProLite T1931SR-W1S」(右)

    15型「ProLite T1531SR-W1S」(左)と19型の「ProLite T1931SR-W1S」(右)

電源スイッチとOSDメニュー非表示状態をロックモードで設定でき、サイドメニューボタン操作でタッチ機能のオン/オフを切り替えることも可能なため、受付用や組込み、生産ライン、検索端末等の装置で誤って電源をOFFしたり、モニターの調整を変えてしまったり、メンテナンス時のタッチ誤動作を防げたりと、さまざまな人が触れる環境に特に適しているという。

ディスプレイ本体のフロントベゼルは、IP54規格に適合しており、ホコリや水の噴霧に対して強いデザイン設計となっており、医療環境や工場環境下でも利用可能だ。

同社のブースを訪れた人について、マウスコンピューター 第一営業本部 法人営業部の上野貴大氏は、「昨年、Windows10がサポート終了になりましたが、まだ買い替えていないお客様や、最近ちょっと調子が悪くて、買い替えを検討されているお客様にお立ち寄りいただいています」と語っていた。同氏によると、2025年10月に予定されているWindows 10のサポート終了を控え、PCの買い替えを検討する企業からの相談も増えているという。

  •  左から取材に対応いただいたマウスコンピューター 広報室 エキスパート 荒木綱高氏、営業推進部 宮本壮人氏、法人営業部 上野貴大氏

    左から取材に対応いただいたマウスコンピューター 広報室 エキスパート 荒木綱高氏、営業推進部 宮本壮人氏、法人営業部 上野貴大氏