OEGが校正サービス拠点「北関東校正センター」を開設

OKIグループで信頼性評価と環境保全の技術サービスを展開するOKIエンジニアリング(OEG)は2月18日、校正作業を行うための専用スペースや設備を有する「校正エリア」を従来比1.5倍に拡張する形で本庄工場内に「北関東校正センター」を開設。2026年2月19日より運用を開始することを発表した。

  • 2月18日に執り行われた開所式の様子

    2月18日に執り行われた開所式の様子。左からOEGの計測事業部長である田尻智義氏、同代表取締役社長の大場宏之氏、同取締役の菊池秀克氏 (出所:OKI)

高まるものづくりメーカーからの校正ニーズ

近年の電子化の促進やAI対応などに伴い、さまざまな製品で複雑化・高精度化が進んでおり、それに伴い、製品製造時の試験や評価回数が増加傾向にある。ただし、そうした試験評価で用いられる計測器には高い性能に加え、厳しい誤差管理が求められ、計測器の信頼性を確認し、その正確さを保証する校正においても、国際基準であるISO/IEC 17025に準拠した校正が要求されるなど、性能確認や精度管理の質の要求も高まる傾向にある。

しかし、そうした要求の高度化の一方で、自社で校正を行うメーカーにおいては、校正技術者の高齢化や技術継承、継続的な設備投資、設備やスペースの維持コスト増加などの課題が生じており、特に人材不足などに起因する限られたリソースの有効活用として、新商品開発や品質改善に振り向けたいといったニーズも増えているという。

もともとOEGでは校正サービスを提供してきたが、年々増加する顧客からの校正ニーズへの対応を目的に、同センターの開設を決定。校正エリアの1.5倍の拡大に加え、2025年度からの4年間で総額約3億円の設備投資を行うことで、処理能力を約2倍に拡大するという。

また、校正作業だけでなく、校正を依頼する顧客の煩雑な業務にあたる校正計画の管理、機種ごとの委託先選定、校正証明書の管理に加え、設備の無梱包での発送・受取りや客先での出張校正など、校正に関わる煩雑な作業を包括的に対応する一括校正受託サービスを強化していくことで顧客の校正に対するニーズへの対応を図るともしている。

さらに、自動車業界向けに要求の多い、厳格なISO/IEC 17025対応校正や、高度な専門技術を要する計測器メーカー向けのメーカー同等の校正を提供するメーカータイアップ校正など、厳しい品質要求に応える校正サービスも強化していくことで、顧客の貴重なリソースを新商品開発や品質改善などに向けてもらうことを目指すとする。

なお、OEGでは、こうした校正サービスの拡充を図っていくことで、2028年度までに売上15億円を目指すとしている。