STがAWSと複数年の半導体供給契約を締結
STMicroelectronics(STマイクロエレクトロニクス)は、Amazon Web Services(AWS)との戦略的提携を、複数の製品カテゴリについて、総額数十億ドル規模の複数年に拡大したことを発表した。
この契約に基づきSTは、AWSの戦略的サプライヤとして、AWSのコンピューティングインフラに組み込まれる半導体先端技術/製品を継続的に供給することとなる。具体的には、ミクスドシグナルを高速処理するためのマイコンのほか、インテリジェントインフラの管理のための製品群、エネルギー効率を高めるアナログ半導体やパワー半導体などの供給まで、STの独自技術などを活用した幅広い半導体ソリューションとしている。
これにより、総所有コストの削減と製品開発期間の短縮を図りつつ、増大を続けるAI/クラウドワークロードに対応できる高いコンピューティング性能、効率性、データスループットへの要求に対応することを可能とするとしており、その結果、AWSとして顧客に新たな高性能コンピューティングインスタンスの提供を図りつつ、運用コストを削減し、演算集中型ワークロードを効果的にスケールできるようになるという。
STが狙うAWS活用による半導体設計の高速化
このほか、今回の関係強化の一環として、STは今後、AWSと共同で、クラウド上での電子設計自動化(EDA)ワークロードの最適化に取り組むとしている。これにより、AWSのスケーラブルなコンピューティング性能を利用する形でシリコン設計の高速化や設計タスクの並列化が可能になり、半導体開発部門がコンピューティング需要に柔軟に対応しつつ、市場投入までの期間短縮を図ることができるようになるとしている。
なお、STは、AWSに対して最大2480万株の普通株式を取得するための新株予約権(ワラント)を併せて発行している。この新株予約権は今後、今回の契約期間中に段階的に付与され、実質的にはAWSおよびその関係会社が購入するSTの半導体製品やサービスの対価に連動して付与されることとなる。また、AWSは発行日から7年間、1回以上の取り引きにおいて新株予約権を行使することができ、当初権利行使価格は28.38ドルとなるとしている。