ispaceとダイモンは、月着陸船(ランダー)に搭載する「ペイロード輸送ボックス」の開発検討に関する基本合意書を締結したと1月30日に発表。ダイモンがispaceのランダー向けに輸送ボックスを最適化し、ispaceはペイロードを安全に月へ運ぶためのインタフェースの適合性検討を進める。
月着陸船によるペイロード輸送では、ロケットでの打ち上げ時の振動や、分離後に宇宙空間を航行するときの厳しい宇宙環境への対応が求められる。
輸送ボックスを用いることで、ランダーに小型ペイロードを載せやすくなり、かつ月面へ放出できるようになるほか、顧客の要望に応じた温度管理や放射線からの保護といった付加価値の提供も期待される。
ただ、月面ペイロードの開発においては、ペイロードを月面に放出するためのデプロイメントシステムの開発難易度の高さが、これまで非宇宙産業による月面開発参入の障壁となってきたという。
ispaceは、これまでの月ミッションを通じて、月面への航行および着陸に関する技術と知見を蓄積してきている。ダイモンも、自社開発の月面探査車「YAOKI」とその輸送・放出に関わるシステムの開発実績を持つ。
今回の合意に基づき、ispaceとダイモンは、将来的に多様な顧客ニーズに対応した小型ペイロードを安全に月面まで輸送できる輸送ボックスの実現と月面への放出を目的とし、ダイモンが開発するデプロイメントシステムをispaceのランダーで月面まで輸送することで、幅広い顧客層に向けた月面輸送サービスの提供に関する検討を共同で進めていく。
