三菱HCキャピタルとSpace BDは、宇宙事業・市場の共創に向けた資本業務提携の契約締結を1月23日に発表。三菱HCキャピタルは、Space BDのシリーズC資金調達のリードインベスターとなる。両社は今後新たなサービスモデルを構築し、新規事業と市場創出に挑む。
この提携は、三菱HCキャピタルが2023年に創設した「イノベーション投資ファンド」を活用したもの。同ファンドは、三菱HCキャピタルとスタートアップ企業とのオープンイノベーションを通じた新サービスの創出、新事業の開発促進を目的に運用している。
今回の取り組みでは、三菱HCキャピタルが持つアセット保有に関する多様な機能、開発力、幅広い顧客基盤と、Space BDが持つ宇宙事業開発の実績・実務対応力、産官学を横断するネットワークを融合し、新たな事業・市場の共創を推進する。
宇宙関連設備に対するファイナンスやリース需要の高まり、民間主導による市場拡大を背景に、両社は「これまでにないサービスモデルの構築や、宇宙関連アセットの保有・衛星データ活用などを通じて、宇宙ビジネスの可能性を拡大する」としている。
さらに、事業創造を通じて得られる知見やビジネス機会を活用し、国内外の業界団体や規制当局等との連携を強化。宇宙産業におけるルール形成・制度設計にも積極的に関与し、市場形成をリードする立場の確立をめざす。
宇宙産業は近年、国家主導の宇宙開発から民間企業主導による事業創出へ段階を進めており、技術利用や衛星データの利活用、打ち上げ支援といったサービスモデル構築へとシフトする動きも加速している。
世界経済フォーラム2024年発表レポート「Space: The $1.8 Trillion Opportunity for Global Economic Growth」によれば、世界の宇宙産業市場は、2023年時点で6,300億ドル(約99兆円)に達し、2035年には3倍の1兆8,000億ドル(約284兆円)規模への拡大が見込まれるなど「力強い成長を続けている」とのこと(為替レート:1USD=158.28円)。
こうした背景から、三菱HCキャピタルは宇宙産業における総合的なサービスを展開するSpace BDと資本業務提携を行い、前出の取り組みを通じて、宇宙分野と金融分野双方の発展に寄与するとしている。
