MarvellがAIデータセンター向けスイッチを手掛けるXConnを買収
Marvell Technologyは1月6日、PCIeおよびCXLスイッチング半導体を手掛けるXConn Technologiesを約5億4000万ドルで買収する計画を発表した。この買収は2026年初頭に完了する予定だという。
買収は、約5億4000万ドルのうち約60%を現金で、残りの約40%を株式で支払う形で、株式による対価はMarvellの普通株式約250万株に相当する見込みだという。
今回の買収について同社は、自社のスイッチングポートフォリオの拡充につながり、次世代AIおよびクラウドデータセンターに向けた戦略を推進することになると説明。買収には、XConnのPCIeおよびCXLスイッチ製品、IPといったハードウェア/ソフトウェアのほか、エンジニアチームそのものもMarvellのUltra Accelerator Link(UALink)スケールアップスイッチチームに合流し、事業の強化につなげるとしている。
AIアクセラレータの大規模化を可能とするUALink
UALinkは、AIアクセラレータ間における高速かつ低遅延での通信を実現することを目指したオープン規格。2025年4月に承認されたUltra Accelerator Link 200G1.0仕様では、単一AIコンピューティングポッド内で最大1024個のAIアクセラレータをサポート。レーンあたり200GT/sのスループットを実現し、オーバーヘッドに対応するために212.5GT/sのシグナリングレートを備えており、800レーン構成では双方向スループットで4GT/sを実現するという。
同規格の推進団体であるUALinkコンソーシアムは、プロモーターメンバーとして、AMD、Apple、Alibaba、AWS、AsteraLabs、Cisco、Google、HPE、Intel、Meta、Microsoft、Synopsysが名を連ねているほか、Marvellはコントリビューターメンバーに名を連ねており、MarvellとXConnが協力したチームにより、急速に成長することが期待されるUALinkスイッチングのビジネスチャンスに全面的に対応できるようになるとしているほか、次世代AIプラットフォームの進化において、Marvellと協力したいと考える顧客やパートナーを総合的にサポートすることが可能となるとしている。
収益貢献は2027年度下半期以降を想定
また、現在、並行してMarvellはCelestial AIの買収を進めているが、これらが組み合うことで、AIシステムの規模と複雑さが増大する中で、顧客が求めるパフォーマンス、柔軟性、そしてアーキテクチャの選択肢を、より適切に提供できるようになるとも説明している。
なお、すでにXConnのPCIe 5およびCXL 2.0スイッチは生産開始済みのほか、PCIe 6およびCXL3.1スイッチもすでにサンプルの出荷を開始済みで、MarvellではこれらのPCIeならびにCXLスイッチ製品の売り上げが2027年度下半期より売り上げに貢献するようになると予想しているほか、2028年度にはその売上高は約1億ドルに達するとの見通しを示している。