半導体市場動向調査/コンサルティング会社の米Semiconductor Intelligence(SI)が2025年第3四半期の半導体企業売上高ランキングトップ20を発表した。
トップ20社の同四半期売上高合計は、前四半期比15%増となった。また、日本勢はソニーが12位(前四半期13位)に、キオクシアが15位(前回16位)、ルネサス エレクトロニクスが18位(前回17位)にそれぞれランクインした。
圧倒的な存在感のNVIDIA
トップはNVIDIAの570億ドルで、2位のSamsung Electronicsの前年同期比19%増の239億ドルを倍以上離して圧倒的な存在感を示している。3位はSK hinyxで同10%増の176億ドル。メモリメーカーが好調で、キオクシアは同31%増の30億ドル、Micron Technologyは同22%の113億ドルで6位、Sandiskが同21%増の23億ドルで17位といずれも2桁成長を達成している。メモリ以外で高い成長率を示したのは、ソニーの同51%、NVIDIAの同22%増、AMDの同20%増、Broadcomの同16%増、STMicroelectronicsの同15%増で、トップ20社中MediaTekのみが同5.5%減とマイナス成長としている。
WSTSによると同四半期の半導体市場は前四半期比15.8%増の2080億ドルと、市場規模が初めて2000億ドルを超えたとするほか、2009年第2四半期の同19.9%増以来の高い伸び率となったという。また、前年同期比で見ても25.1%増と、2021年第4四半期の28.3%以来の伸び率を記録したとする。
第4四半期のガイダンスはまちまち
ただし、トップ20社の2025年第4四半期の売上高ガイダンスはまちまちで、ガイダンスを提供している14社のうち9社がプラス成長を見込む一方、5社がマイナス成長を予測している。
背景にはAIにどこまで関わっているかが考えられる。また、QualcommとMediaTekはモバイル分野での成長を見込むが、車載分野はおおむね横ばいとの見方が大半とメインとする業界で温度差がある。とはいえWSTSによると、2025年の9か月累計は前年同期比21.2%増となっており、調査会社各社の年初予想を上回る好調さを示している。SIを含む多くの業界アナリストは当初、トランプ政権による関税政策などが業界に悪影響を及ぼすことを懸念していたためだが、実際には予想ほど厳しくなかったことから、調査会社各社の2025年(通年)の最新の予測(9月以降の改定版)では、Yole Groupの14%からSIの22%までの範囲での成長が期待されている。
なおSIは、現在の経済不確実性が予測を難しくしているとのスタンスから2026年の市場予測を正式に発表していないが、暫定的な予測として、AIへの過度な依存が足かせになる可能性があるとする一方で、PCやスマートフォン、自動車市場の回復期待から12~16%ほどの成長可能性があるとしている。


