車載向けに電子ヒューズ保護機能を搭載したハイサイド・スイッチ・コントローラを発表

STMicroelectronics(STマイクロエレクトロニクス)は、車載用電子ヒューズ保護機能を搭載したハイサイド・スイッチ・コントローラ「VNF1248F」を発表した。

  • ハイサイド・スイッチ・コントローラ「VNF1248F」

    ハイサイド・スイッチ・コントローラ「VNF1248F」のパッケージイメージ (出所:STMicroelectronics)

一般的なヒューズとリレーの置き換えが可能に

同製品は、ハーネスの保護と柔軟性の向上に向け、高速で先進的な独自の電子ヒューズ機能を搭載することで、省電力かつ高性能な自動車用機能安全システムを可能にするもので、同社の「STi2Fuse」ファミリに位置づけられている。

新たな容量性充電モード(CCM)機能を内蔵することで、高い突入電流が入った場合でも、大きな容量性負荷を適切に駆動させることが可能とするほか、最大600mAの電流供給に対応し、消費電流を75μA未満に抑えた強化スタンバイモードにより、駐車モード時の車両効率を高めることができ、自律性の向上を図ることもできるとする。また、オプションのロジック用外部電源ピンを使用することで、48Vシステムの消費電力を0.4W削減できるほか、車載用規格のLV124に準拠したバッテリ電圧低下シャットダウンにより、システムの安定性を確保することもできるとする。

さらに、先進的な故障検出と応答、フェールセーフモード、リンプ・ホーム・モードといった包括的な専用機能により、ISO 26262機能安全アプリケーションにおける高い安全性レベル(ASIL)への対応を容易にすると同社では説明しているほか、内蔵の自己テスト機能(BIST)による自動診断も可能であり、マイコンが故障した場合に備えた外部MOSFETゲートをハードウェアで直接制御する専用ピンも備えているという。

このほか、従来のワイヤヒューズよりも高速な100μs以内で応答し、柔軟かつ確実な保護により故障が車両内で伝播するのを防ぐことが可能で、12V、24V、48Vのボードネットに対し、車両の電気系ゾーンアーキテクチャにおける配電を扱い、一般的なヒューズとリレーの置き換えを可能にするとしている。加えて、ECUメインスイッチとしての使用や、駐車モード時の常時オン回路用のアクティブな電源としても使用することもできるとする。

なお、同製品はすでに量産出荷を開始しており、32ピン、5mm×5mmのQFN32パッケージで提供され、単価は1000個購入時で約2.63ドルとしている。評価ボード「EV-VNF1248F」も提供されており、負荷や電源、マイコンに直接接続することで、インテリジェントなヒューズ保護機能を試作段階の回路に簡単に集積することができると同社では説明している。