800V DCアーキテクチャ向け電源ソリューションをSTが発表

STMicroelectronics(STマイクロエレクトロニクス)は、次世代AIデータセンター向けにNVIDIAが推進する800V 直流(800V DC)電源アーキテクチャをサポートする電源ソリューションを発表した。

800V DCアーキテクチャは、次世代のメガワット級のサーバラックに対応するのと同時に、効率の向上、銅ハーネスの使用量削減、インフラ構成の簡素化などにつながることが期待されており、NVIDIAはコラボレーションパートナーとして、10月13日時点でSTMicroelectronicsのほか、AOS、Analog Devices、Efficient Power Conversion、Infineon Technologies、Innoscience、MPS、Navitas、onsemi、Power Integrations、Richtek、ルネサス エレクトロニクス、ローム、Texas Instrumentsなどの会社の名前を挙げている。

GaNベースの12kW LLCコンバータを開発

STでは、SiCおよびGaN、そして従来のSiを用いたパワー半導体技術をチップおよびパッケージレベルで高度なカスタム設計を合わせた幅広い製品ポートフォリオを活用する形で、対応製品の開発を推進しているとしており、すでにスマートフォン程度のサイズを実現した小型の12kW電源供給ボードを開発したとする。同ボードは、800Vの入力電圧と1MHzのスイッチング周波数で動作するGaNベースの12kW LLCコンバータで、最大出力試験を完了し、12kWの連続出力、98%以上の効率、50Vで2600W/in3を超える電力密度を達成したことを確認したと同社では説明している。

なお同社では、同ソリューションについて、電力密度や効率、熱管理、信頼性といった基本的な課題の解決に対応するもので、メガワット級のAIサーバラックの導入を実現するとともに、インフラを簡略化し、総所有コストの削減を可能にするものとしており、次世代のハイパースケールAIデータセンターに向けた一歩となるとコメントしている。