AMDが11月4日(米国時間)、2025年第3四半期(7~9月期)の決算を発表した。それによると、売上高は前年同期比36%増、前四半期比20%増の92億4600万ドルとなり、四半期別での過去最高を更新したという。

また、営業利益は前年同期比75%増の12億7000万ドル、純利益は同61%増の12億4300万ドルとするほか、非GAAPベースでの営業利益は22億ドル、純利益は20億ドルともしている。また、同四半期の業績には、AMD Instinct MI308 GPUの中国への出荷による売上高は含まれていないとしている。

AMDは、2025年第4四半期〈10〜12月期〉の売上高を約96億ドル(±3億ドル)と予想している。売上高レンジの中央値では、前年同四半期比約25%増、前四半期比約4%増となる。非GAAPベースの粗利益率は約54.5%と予想している。なお、現在の見通しには、AMD Instinct MI308の中国への出荷による売上高は含まれていない。

  • AMDの2025年第3四半期の決算結果

    AMDの2025年第3四半期の決算結果 (出所:AMD)

AIの活用に向けたコラボレーションが加速

各事業セグメント別で売り上げを見ると、データセンター部門は主に第5世代EPYCとInstinct MI350の需要好調があり同22%増の約43億ドルとしている。また、クライアントおよびゲーミング部門は同73%増の40億ドルで、そのうちクライアント部門は同46%増の28億ドルとしており過去最高を更新したという。一方のゲーミング部門はセミカスタム製品の伸びとRadeonの堅調な需要により同187%増の13億ドルとなったとする。このほか、組み込み部門は同8%減の8億5700万ドルとしている。

同社は、AMDのAIプラットフォームに対する期待の高まりを感じているとしており、その1つの例としてOpenAIとの戦略的パートナーシップがあるとする。OpenAIは、6GW分のAMD GPUを導入する計画で、最初の1GWのInstinct MI450が2026年後半に導入を開始する予定。また、AMDはOpen Compute Project Global SummitでMetaが導入した新しいOpen Rack Wide仕様をサポートする「Helios」ラックスケールデザインも発表している。

このほか、米国エネルギー省との間でも、2つの次世代スーパーコンピュータ(スパコン)の導入計画を発表している。1つ目は、Instinct MI355X GPUならびにEPYC、そしてPensandoの高度なネットワークテクノロジーを搭載した「Lux AI」で、米国初のAIファクトリースパコンとなるという。もう1つは、2028年に納入が予定されている「Discovery」で、「Venice」(開発コード名)と呼ばれる次世代EPYCと、新たなアクセラレーターとなるInstinct MI430X GPUをベースにしたものになるとしている。