シャープは、EV(電気自動車)事業への参入に向け、コンセプトモデル「LDK+」の第2弾を開発発表。東京ビッグサイトで開催される、国内最大級のモビリティーイベント「Japan Mobility Show 2025」(一般公開日:10月31日~11月9日)で初公開する。

  • コンセプトモデル「LDK+」(エルディーケープラス)第2弾を開発発表

    コンセプトモデル「LDK+」(エルディーケープラス)第2弾を開発発表

“止まっている時間”にフォーカスし、「リビングルームの拡張空間」としての活用を提案するEVコンセプトモデル。

新たなコンセプトモデルは、第1弾の概念を引き継ぎながら、小回りの利くコンパクトボディとゆったり過ごせる車内空間の両立を追求。Foxconn(鴻海科技集團)製のEV「Model A」をベースに開発し、コンパクトながらゆったりと過ごせる車内空間を追求した点を特徴としており、キーメッセージとして「Part of your home」を掲げているのも新しいポイントだ。

  • LDK+のキービジュアル

    LDK+のキービジュアル

駐車時には、シアタールームやリモートワークのための部屋としての活用を提案。運転席と助手席の間には、テーブルやプロジェクターを備えたコンソールボックスを配置しており、後部座席上部から下ろして使うスクリーンも設置。運転席を後ろ向きに回転させて後部座席と対面し、リビングのような空間で映画を楽しんだり、大画面でオンライン会議をしたりできるという。

また、AIと家電をつなぐシャープのAIoTプラットフォームを通じて、キッチンや空調、ランドリーなど家の中の家電とEVが連携。AIが生活パターンや好みを学習し、「人に寄り添う」新しいライフスタイルを創出するという。V2H(Vehicle to Home)システムとの連携も可能で、太陽光発電や住宅用蓄電池と組み合わせた効率的なエネルギーマネジメントが行えるとのこと。

なお、今回出展するコンセプトモデルには上記の機能やデバイスの一部は搭載しておらず、モックアップでの展示となるものがあるという。

シャープはLDK+のコンセプトモデル第1弾を、2024年9月に発表。同社独自のAI技術「CE-LLM」(Communication Edge-Large Language Model)や、AIoT技術、センシング技術などを活用し、EVと“住空間・人・エネルギー”をつないだ快適でサステナブルな暮らしを実現する、モビリティの未来を切り拓く新しいEVとして提案してきた。同社は今後も、未来の暮らしとモビリティが融合する新たな価値創造に取り組む。

Japan Mobility Show 2025の会期は10月30日~11月9日。10月29~30日13時までは報道関係者向けのプレスデー、10月30日13時30分〜18時までは招待状を持っている人のみ入場できるオフィシャルデーで、10月31日~11月9日までが誰でも入れる一般公開日となっている。