アストロスケールは、大型衛星デブリを対象とする接近・観測ミッション「ISSA-J1」について、インド政府宇宙庁傘下の企業・NSILのロケット「PSLV」を使う打ち上げ契約を締結。2027年春、インド東部のサティシュ・ダワン宇宙センターからの打ち上げを予定している。

持続可能な宇宙環境をめざし、スペースデブリ(宇宙ごみ)除去を含む軌道上サービスに取り組むアストロスケールホールディングスが9月11日に発表したもの。極軌道打上げロケットのPSLV(Polar Satellite Launch Vehicle)による専用打ち上げの調達は、日本では今回が初となる。

「ISSA-J1」(イッサジェイ、In-situ Space Situational Awareness-Japan 1)は、大型衛星2機を対象デブリとし、近傍で撮像・診断を行う人工衛星。ISSA-J1の設計は最終段階で、運用準備とフライト品コンポーネントの製作を始めており、今後は衛星システムの組み立てと試験を行っていく。

アストロスケールの加藤英毅社長は今回の発表にあたり、NSIL(NewSpace India Limited)はインド政府、インド宇宙研究機関(ISRO)の商用宇宙ビジネスの窓口として活動する企業で、PSLVはこれまで約60機の打ち上げを成功させた“世界でも有数の低軌道用ロケット”だと説明。10社以上の打上げ会社を、技術・実績・価格などから評価した上でNSILに決めたとしており、「ISSA-J1のミッション成功に加え、アストロスケールのインド市場でのビジネス推進にも寄与する」との考えを示している。