3レベル方式を採用したUSB Type-C向け降圧コントローラが登場

ルネサス エレクトロニクスは8月20日、USB Type-Cシステム向けとして効率的な電圧変換を可能にする3レベル降圧方式を採用した高性能降圧コントローラ「RAA489300(48V対応)」および「RAA489301(20V対応)」を発表した。

2製品ともに、3レベル降圧方式を採用することで、従来の2レベル方式に比べて出力電圧制御時の電力損失を最大で約40%抑えることができ、電源システムの高効率化を実現するという。また、熱の発生も低減することができるようになる冷却部品の削減も可能で、実装面積の最小化を実現することもできるようになるとする。

3レベル方式は、従来の2レベル方式にスイッチ2個とフライングコンデンサ1個を追加した回路構成で、フライングコンデンサによりスイッチの電圧ストレスが軽減され、より低耐圧なパワーデバイスを使ったシステム設計が可能となり、導通損失およびスイッチング損失の低減を図ることができるようになるという。また、電流リップル(電流のゆれ幅)のピーク・トゥ・ピークが2レベル方式の約25%に抑えられることで小型インダクタの使用が可能となり、インダクタのコア損失および直流抵抗損失の低減を図ることもできるようになるという。

最大240Wの給電に対応可能

2製品ともに、USB Type-C端子に対応した給電規格USB Power Delivery(PD)に準拠した電源制御に対応しており、中でも48V品は最新の規格である最大240W(48V/5A)に対応可能で、さまざまな用途に対応することができるようになるとしている。

また、規格団体であるUSB Implementers Forum(USB-IF)認証済みのリファレンスデザインなども提供しているほか、自社のほかの半導体デバイスと組み合わせたウィニング・コンビネーションとして、240W USB Type-Cバッテリシステムおよび140W-240WデュアルポートUSB Type-C & USB PDチャージャも提供しており、省スペースながら高性能な降圧コントローラが必要となる、マルチポートUSB PD充電器やポータブル電源、PCドッキングステーション、ロボット、ドローンなどのアプリケーションなどの開発容易化を図ることができるとする。

なお、2製品ともに4mm×4mmの32ピンTQFNパッケージにてすでに量産開始済みだという。

  • 「RAA48930x」のパッケージイメージ

    「RAA48930x」のパッケージイメージと応用先のイメージ (提供:ルネサス)