7月に中国市場向けにNVIDIAの「H20」などの輸出を承認した米政府が、「Blackwell」など高性能チップの劣化版についても承認する方向のようだ。米国のAIチップ技術を中国に輸出することは、中国のAI技術力を高めるという懸念が根強く残っている。
AMDの輸出も承認か
7月にH20などの輸出を承認したことに加え、高性能なAIチップについても承認の可能性があるという。ドナルド・トランプ米大統領は記者向けに「ジェンスン(NVIDIA CEOのジェンスン・フアン氏)は新しい『Blackwell』も持っている。これは、ややネガティブな方向で強化されたもので、30%から50%の性能を削減したものだ」と述べているという。
トランプ大統領は8月12日、NVIDIA、AMDとの取引を行い、中国における先進チップの売り上げの15%を米政府に収めることで合意したという。NVIDIAのH20やAMDの「MI 308」が対象となるようだ。
NVIDIAの広報担当者は「われわれは、米政府が世界市場への参加について設定したルールに従っている。長期間、H20を中国に出荷していないが、輸出管理規則で米国が中国や世界で競争できることを期待している」と述べている。
また、AMDの広報担当者は「米政府が一部のAIプロセッサについて中国輸出申請を承認した」と述べたが、売上分配合意については直接言及を避けているという。8月11日付のReutersなどが報じている。