売上高は過去最高を更新も10四半期ぶりに営業赤字を計上
AMDが2025年第2四半期(4~6月期)の決算を8月5日(米国時間)に発表した。
それによると、売上高は前年同期比32%増、前四半期比3%増の76億8000万ドルと過去最高を記録したが、営業損益は1億3400万ドルの損失を計上した。ただし、純利益は前年同期比3.3倍、前四半期比23%増の8億7200万ドルと好調を維持した。
AMDが営業損失を計上したのは2022年第4四半期以来、10四半期ぶりのことで、「Instinct MI308に対する米国政府の輸出規制の影響を受け、約8億ドルの在庫および関連費用が発生したため」と同社では説明している。
AMDのリサ・スー会長兼CEOは、「サーバおよびPCプロセッサの売上高が過去最高を記録した結果、第2四半期は力強い売上高成長を達成した。コンピューティングおよびAI製品ポートフォリオ全体にわたって堅調な需要が見られ、Instinct MI350シリーズの本格展開と、EPYCおよびRyzenプロセッサの継続的なシェア拡大により、下半期には大幅な成長を達成できる好位置にいる」と述べている。
主要事業部門が軒並み好調
事業部門別に業績を見ると、データセンター部門の売り上げが前年同期比14%増の32億ドルを記録した。主にEPYCが好調で、Instinct MI308の逆風を相殺することができたとする。
また、PC用CPUやゲーム用GPUなどを含むクライアントおよびゲーム部門の売り上げも同69%増の36億ドルを記録している。特にクライアント部門の売り上げは同67%増の25億ドルと過去最高を記録したとする。主に最新世代となる「Zen 5」採用のデスクトップCPUに対する需要拡大と製品ミックスの拡充によるものだという。このほか、組み込み部門については同4%減の8億2400万ドルの売上高としているが、これは最終市場の需要がまちまちであったためだとしている。
第3四半期の売上高も過去最高を更新の見通し
第3四半期については、米国政府が7月に中国向けAI半導体の輸出・販売の再開を示唆したことで、実際のビジネスへの寄与が期待されるが、同社では「商務省に請求中のライセンスがまだ審査中であるため、第3四半期の見通しにInstinct MI308の売り上げは含まれていない。今後、AI事業を年間で数百億ドル規模に拡大する明確な道筋が見えており、次世代のInstinct MI350シリーズの本格展開に動いている」とAI市場の先行きに楽観的な見方を示しており、同四半期の売上高見通しを84億~90億ドルとしている。中央値となる87億ドルは、前年同期比28%増、前四半期比13%増となり、達成すれば過去最高を連続更新することとなる。
なお、同社は6月に次世代AI半導体「Instinct MI400」を発表しており、2026年の発売を目指すとしている。



