多セグメント表示可能な液晶ドライバIC

セイコーエプソンは8月7日、車載(四輪・二輪)ディスプレイ向けに多セグメント表示が可能な液晶ドライバIC「S1D15107」を開発、量産を開始したことを発表した。サンプル価格は700円(税別)だという。

  • 液晶ドライバIC「S1D15107」

    セグメント液晶ドライバIC「S1D15107」のベアチップ外観 (出所:セイコーエプソン)

自動車や自動二輪車の車載ディスプレイの液晶化が進んでいるが、自動二輪車におけるディスプレイの大型化には限界があり、明るい環境下でも高い視認性が求められているほか、セグメント液晶ドライバICは、ICのセグメント出力能力によって駆動可能なセグメント数が限られるため、多くの情報をディスプレイ表示するために複数個を組み合わせる必要があるといった課題があった。

同製品は、そうした課題を解決することを目的に、セグメント出力数を従来品「S1D1510」の368から688へと拡張したモデル。セグメント出力数の拡張により、1チップでも多数の16SEG(セグメントディスプレイ)やアイコンなどの表示を可能としたとする。

  • 表示イメージ

    S1D15107による表示イメージと多数の16SEG表示イメージ (出所:セイコーエプソン)

ディスプレイ実装時の配線の容易化も可能に

また、多数のCOM端子をドライバICに配置することで、従来の多セグメント表示では難しかったパネルの上面基板と下面基板にSEG配線、COM配線を分散させ、ディスプレイ実装時の配線容易化を図ることも可能としたとする。

さらに、セグメント/コモン出力異常(オープン/ショート)検出などの表示安全機能も備え、動作温度は最高105℃でAEC-Q100規格にも対応しているという。

なお、同製品は既存品の特長もそのまま維持したホストと直接接続可能なセグメント液晶ドライバICであるため、ホストから転送される表示画像データを外付けメモリ無しにセグメント液晶に表示させることが可能なほか、スタティック駆動による高コントラストの実現や、PWM方式による16階調セグメント表示も可能で、スピードメーターや回転数表示などの視認性や表現力の向上を図ることができるようになるという。