千葉工業大学は、東京スカイツリータウンキャンパスにて、太陽ホールディングスとの共催で入場無料のイベント「楽しんだもんがち宇宙展」(会期:8月1日〜11日)を開催中だ。このイベントでは、子どもから大人まで楽しめる展示が行われている。2日からは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の火星衛星探査計画「MMX」探査機の1/2スケール模型の展示もスタートした。
展示が行われているのは、東京ソラマチ8階の千葉工大 東京スカイツリータウンキャンパス エリアII 惑星探査エリアである。ちなみにこのエリアはロボットアニメファンには、2008年にTV放映された「マクロスF」の主役メカ「バルキリー VF-25F メサイア」のガウォーク形態(戦闘機とバトロイド、つまりヒト型ロボットの中間形態)の実物大モデルが常設展示されていることでも知られている。
MMX探査機の模型は、このエリアの入口正面に展示されており、その右手にVF-25Fがある。そのため、エリアIIの左手奥に進んで入口側を見ると、MMXとVF-25Fの不思議なコラボレーションを眺めることもできる(両者の間は少し距離があるが、見る角度によっては、VF-25Fが右手でMMXを触ろうとしているようにも見える)。
JAXAの資料によると、MMX探査機の外形寸法は約3.4×3.9×4.9m(幅×奥行き×高さ)、太陽電池パドルの端から端までは約9mというサイズだ。そのため、この1/2スケール模型は、本体は約1.7×1.9×2.4m(同)、太陽電池パドルの端から端までは約4.5mということになる。小惑星探査機として現在もミッション遂行中の「はやぶさ2」の外形寸法は約1×1.6×1.25m(同)で、太陽電池パドルの端から端までが約6mだ。両者を比較すると、MMXがいかに大きいかがわかる。
質量の点でも、はやぶさ2が燃料を含めて約609kgだったのに対し、MMXは燃料を含めて約4.2トンと、約7倍の重量だ。なお、同じエリアIIの左手奥には、はやぶさ2の実物大模型も展示されている。MMXの1/2スケール模型とはやぶさ2の実物大模型のサイズ感は同程度であり、その点からもMMXの大きさを実感できる。
今回のMMXの展示では、探査機の開発や探査計画に携わるPERCの研究者による、MMX探査機に関する生解説も実施される。解説は以下のスケジュールで、各日3回(11時〜11時30分、13時〜13時30分、15時〜15時30分)の予定だ。
- 8月6日(水)
MMX着陸地点選定ワーキングチーム責任者・PERCの和田浩二副所長兼主席研究員
「MMXの着陸地点を決める!」 - 8月7日(木)
MMX LiDAR(レーザー高度計)開発責任者であるPERCの千秋博紀副所長兼主席研究員
「正確に高度を測り続ける!」 - 8月8日(金)
MMX ダストカウンター(CMDM)開発責任者であるPERCの小林正規副所長兼主席研究員
「世界初! 火星リング発見をめざして! 」
またこのエリアIIでは、MMXやはやぶさ2の他にも、千葉工業大学 惑星探査研究センター(PERC)が開発に携わる探査機の小型模型や搭載センサーのモックアップなどが展示され、その解説が行われている。
たとえば、惑星間航行中にダスト(固体微粒子)の組成や軌道をその場で分析し、小惑星フェートンのフライバイ探査を行うJAXAの深宇宙探査技術実証機「DESTINY+」や、PERCが独自開発した超小型衛星プロジェクトの2号機の宇宙塵探査実証衛星「ASTERISC」などだ。また、実際の隕石に触れられるコーナーも設けられている。
スカイツリーを訪れた際は、ぜひMMX探査機を見に足を運んでみよう。また、「楽しんだもんがち宇宙展」にも、「宇宙を旅するVR」や、ディズニー&ピクサー映画最新作「星つなぎのエリオ」のフォトスポットなどもある。家族で楽しんでみてはいかがだろうか。








