ams OSRAMのランプ事業をウシオ電機が買収

ams OSRAMとウシオ電機は7月29日、asm OSRAMのエンターテイメントおよび産業用ランプ事業(Entertainment and Industry Lamps:ENI)をウシオ電機が買収することで合意したことを発表した。

取引額は約1億1400万ユーロで、同事業に携わる500名ほどの社員はウシオ電機に異動することとなる。

ウシオ電機の狙いは半導体製造装置向け光源事業の強化

同事業の製品ポートフォリオは、インフラや映画館向けの特殊ランプ、半導体前工程向け製造装置用光源など多岐にわたり、2024年には約1億7000万ユーロの売上高を計上している。ウシオ電機では、2024年に策定した新成長戦略「Revive Vision 2030」に基づき、事業ポートフォリオ変革、構造改革、資本効率向上の施策を推進しており、そのうちの1つである事業ポートフォリオ変革の一環として、Industrial Process(IP)事業、特に半導体分野を中心とした光源事業の収益基盤を効率改善と生産の最適化などで強化する施策を打ち出していた。

  • ウシオ電機のIP事業売上高成長イメージ

    ウシオ電機のIP事業売上高成長イメージ (出所:ウシオ電機)

一方、ams OSRAMは2025年4月に負債削減に向けて、フリーキャッシュフローの改善やコアの半導体事業の構造的成長、マレーシア・クリム工場(8インチ)の売却、5億ユーロを超す資産売却などの計画を打ち出しており、今回の事業売却はその最初の資産売却計画となるとしている。

なお、ウシオ電機では、今回の買収により、双方が光源事業で保有する技術優位性や特許、製造ノウハウなどを融合することで「今後も成長が期待される半導体ランプ市場での販売機会のさらなる獲得」ならびに「生産の最適化と効率向上による収益貢献の拡大」を目指すとしており、その目的に向けて、安定した収益の計上を図り、10%超の投下資本利益率が期待できる今回の買収は自社の新成長戦略の定量目標(ROE12%以上)達成に寄与するものとなると説明している。