四半期ベースの売上高が過去最高を更新
TSMCが7月10日、2025年6月の連結ベース売上高を発表した。
それによると、6月の売上高は前月比17.7%減も前年同月比26.9%増の2637億1000万NTドルとなったという。また、これにより2025年第2四半期(4〜6月期)の売上高は、前年同期比38.6%増の9337億8500万NTドルとなり、四半期ベースでの過去最高を更新した。
2025年1月から6月の売上高合計は前年同期比40.0%増の1兆7730億5,000万NTドルと、こちらも大幅な成長を達成している。
好調のけん引役は先端プロセスを用いたAI半導体
米国における生成AI投資が衰えることなく継続しており、そのための先端プロセスを活用したAIサーバ向け半導体の販売が好調に推移していることが背景にある模様である。TSMCに製造委託を行う生成AI市場のけん引役であるNVIDIAの時価総額は、7月9日に世界で初めて4兆ドルを超えるなど、引き続き生成AI関連の需要が続くことが期待されている。
なお、TSMCは2025年第2四半期(4〜6月期)の決算説明会を7月17日に行うことを予定している。同四半期の同社の売上高や利益は、最近のドル安NTドル高といった安為替変動の影響を受けているが、これにより生じている為替差損についての説明が行われるものとみられるほか、熊本第2工場(TSMC Fab 23 P2)の着工時期などに関しても何らかの発表があるものと思われる。