LSTCに新たに4大学が参画
日本における半導体の研究開発および人材育成を推進する技術研究組合 最先端半導体技術センター(LSTC)は7月1日、組合員として新たに横浜国立大学(横浜国大)、早稲田大学(早大)、公立千歳科学技術大学(千歳科技大)、慶應義塾大学(慶応大)の4大学が参画したことを明らかにした。
LSTCの組織参画の形態としては、直接的に運営に関与する組合員と、主に研究開発活動に対して参加する準組合員に分かれており、今回参画した4大学はいずれも準組合員という扱いとなる。
4大学の参画で準組合員数は15に
これによりLSTCの組合員と準組合員の数は、組合員が7者(物質・材料研究機構、理化学研究所、産業技術総合研究所、Rapidus、ソフトバンク、富士通、NTTドコモビジネス)、準組合員が15者(高エネルギー加速器研究機構、東北大学、筑波大学、東京大学、東京科学大学、大阪大学、名古屋大学、北海道大学、九州大学、広島大学、国立高等専門学校機構、横浜国立大学、早稲田大学、公立千歳科学技術大学、慶応義塾大学)となる。
今回の参画に際し、4大学のうち、横浜国立大学は同大 半導体・量子集積エレクトロニクス研究センター 副センター長 (兼LSTC 3Dパッケージング部門 副部門長)の井上史大氏による以下のような声明を発表している。
「LSTCへの参画は、私たち横浜国立大学にとって挑戦であり、チャンスです。アカデミアの知と現場の技術を融合させ、半導体の未来を切り拓く。その一翼を担えることに大きな使命感を感じています。研究成果を社会へ、人材育成へと確実に繋げ、日本の半導体産業の飛躍に貢献してまいります。」
LSTCが半導体人材育成を推進
なお、現在LSTCでは先端半導体の研究開発として、「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/先端半導体製造技術の開発(委託)/Beyond2nm及び短TAT半導体製造に向けた技術開発」ならびに「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/先端半導体製造技術の開発(委託)/2nm世代半導体技術によるエッジAIアクセラレータの開発」という2件のNEDOプロジェクトを推進しているほか、NEDOプロジェクト「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/人材育成(委託)/最先端デジタルSoC設計人材育成」のもと、Tenstorrentと協力する形で3つのコースから形成される人材育成プログラムも推進している。