VAIOは6月3日、法人向けの16.0型ノートPC「VAIO Pro BM」(VJBM12シリーズ)および、14.0型ノートPC「VAIO Pro BK」(VJBK12シリーズ)を発表した。カラーはダークメタルグレーのみ。同日から受注を開始している。標準構成モデルの直販価格はVAIO Pro BKが193,000円、VAIO Pro BMが189,000円。

  • 16.0型のVAIO Pro BM(VJBM12シリーズ)および、14.0型のVAIO Pro BK(VJBK12シリーズ)。VAIO Pro BKではアメリカ国防総省制定のMIL規格(MIL-STD-810H)に準拠した品質テストをクリアする頑丈性を備える

「新定番」である理由は?

2023年3月に発表されたVAIO Pro BM・BKシリーズは、「PCの新定番」を目指して作られたモバイルPC。画面サイズやデザイン、搭載する端子、バッテリー劣化の防止などスペック外の部分に付加価値を設け、手が届きやすい価格と多くのユーザーへ向けた使いやすさを重視した。

今回発表された新モデルでは、「見やすい大画面」「長持ちする品質・安心」「頼れる性能」「快適なオンラインコミュニケーション」の4つの条件を既存モデルから継承しつつ、構成要素を見直した。進化点として、VAIO Pro BKでは重さが1.23kgとなり、従来から約110g軽量化。また2機種ともに搭載するUSB Type-Cポートが従来から1基増加(計2基を搭載)し、マイクは3基へ増えAIノイズキャンセリング機能が進化している。

キーボードは静音仕様でキーの視認性が向上したという。画面を開いた際にヒンジ部が持ち上がるチルトアップ機構や、最大180度開くディスプレイといった特徴はこれまで通り。120項目以上の品質チェックを長野県にある安曇野本社工場で全数検査する「安曇野FINISH」も実施する。

  • マイク性能が上がったことから、会議のシチュエーションに合わせ、マイクの集音範囲を変えた4つの会議モードを搭載する

環境にも配慮し、PC本体の包装材等のプラスチックを植物由来の材料に変更。液晶を除く外装部の約50%に無塗装材パーツを採用し環境負荷を低減したほか、ケース全体のプラスチック総質量の10%に再生材を採り入れた。

プロセッサはIntel Core シリーズ1、同シリーズ2(受注生産)、第13世代Intel Core U(受注生産)を選択可能。

「VAIO Pro BM」と「VAIO Pro BK」の違い

16.0型の「VAIO Pro BM」(VJBM12シリーズ)は画面アスペクト比16:10、解像度1,920×1,200ドットのディスプレイを備え、駆動時間は動画再生時で約6.0時間、アイドル時で約11.5時間(JEITA 3.0測定時)。本体サイズはW358.3×D255.6×H16.6~19.9mm、重さは約1.57kg。

14.0型の「VAIO Pro BK」(VJBK12シリーズ)は画面アスペクト比16:9、解像度1,920×1,080ドットのディスプレイを備え、駆動時間は動画再生時で約7.7時間、アイドル時で約12.5時間(JEITA 3.0測定時。Intel Coreプロセッサ搭載モデル)。本体サイズはW322.9×D221.5×H19.5~19.7mm、重さは約1.23kg。