家電量販大手のノジマは11月11日、パソコンメーカーのVAIOおよびびVAIO株式を保有するVJホールディングス3の株式を取得して、子会社化することを発表した。
VAIOはソニーからPC事業を継承して2014年に独立して以来、長野県安曇野市の本社工場を拠点として、事業を展開していた。
株式取得の概要
VAIOの発行済株式数の約1.6%に相当するVAIO株式5,000株、VAIO株式を保有するVJHD3の全株式を取得する。
VJHD3は、VAIOの発行済株式数の約91.4%を保有しており、ノジマは直接・間接的にVAIOの発行済株式数の約93%を保有することになる。
取得価格は約112億円。
株式取得の理由
ノジマは両者の顧客基盤を活用した双方の事業機会の創出・拡大、同社グループの安定的な財務基盤を生かしたVAIO財務戦略の強化・推進など、それぞれの強みを生かしてグループシナジーを発揮することを目指す。
これにより、純国産PCメーカーとしてVAIOの魅力を国内外に届け、IT・デジタル関連商品・サービスの提供を通じて豊かな生活に貢献する「デジタル一番 星」を理念に掲げる当社グループの企業価値の向上に努める。
子会社化後のVAIO
VAIOは子会社になっても、その独立性は尊重され、社名、代表取締役・経営執行陣、事業運営方針、顧客との関係およびブランド商標に変更はないという。