WithSecure(ウィズセキュア)は5月23日、エクスポージャー管理ソリューション「WithSecure Elements Exposure Management(Elements XM)」の新バージョンを発表した。今回のアップデートにより、クラウドの可視性やアイデンティティリスク検知の性能が向上し、攻撃対象領域を効果的に削減するとともに、パートナーがオンプレミス/クラウドのハイブリッドITを使用する中堅・中小企業に対して、エクスポージャー管理を容易に提供できるようになるという。
新バージョンの概要
Elements XMはオンプレミスの資産、クラウドサービス、デジタルIDにまたがるハイブリッドなリスクを特定し、生成AIアシスタント「Luminen」を通じてAIベースの実践的な対策を推奨することで、セキュリティの複雑さへのサポートを提供。SIEM(Security Information and Event Management)統合のためのAPIベースのセキュリティイベントエクスポート、経営層向けの包括的なレポート、オンボーディングを簡素化しサービス提供を向上させるプレイブックなど、幅広いツールをパートナーに提供している。
新バージョンでは、複数の機能が強化されている。クラウドの可視性向上とIDエクスポージャーの詳細な分析が保護機能の強化に含まれており、ハイブリッド環境全体にわたる複雑な攻撃経路の特定が容易になるという。Luminenとの統合により、ローカライズされたコンテキストアウェアな推奨事項と修復ガイダンスが提供され、脆弱性の把握とその対応に必要な時間が短縮されるとのこと。
今回のアップデートは同社のパートナーを考えて設計されており、パートナーがスケーラブルで効率的、かつ差別化されたエクスポージャー管理サービスをユーザーに提供できるようになっているという。
具体的に追加された機能は、API経由でチケットシステムとSIEMシステムにElement XMの推奨事項を送信、経営層向けレポートで、エクスポージャー管理活動のバリューをサマリーとして表示する。
また、強化された機能は生成AIアシスタントであるLuminenのローカライズされた修復手順でElements XMエクスペリエンスの効率性が向上したことに加え、最新のクラウドおよびID脅威に対する高度な防御でハイブリッド攻撃パス(オンプレミス+クラウド)を保護。さらに、新しい製品デモ環境でElement XMの価値を迅速に実証などを可能としている。