村田製作所は、法人向けの車載ソリューション体験型施設「MURATA みらい MOBILITY」の初となる大規模リニューアルを行い、4月22日に報道陣に公開。自動車の電装化を支える電子部品やソリューションの紹介、部品を使ったデモなどで、さまざまな角度から同社の技術を体感できるようにした。車載以外の技術も紹介しており、スタートアップを含むさまざまな顧客との共創拡大を狙う。
MURATA みらい MOBILITY(MMM)は、同社のモビリティ市場向けソリューションや技術を紹介する施設として2021年5月に開設。同市場は現在も急速に変化しており、AD/ADASやインフォテインメント、Maasといったテクノロジーを支える新たな部品や、新たなソリューションが求められている。
今回のリニューアルでは、5~10年先のモビリティ市場を見据えた新技術の展示や、村田製作所のモビリティ関連の製品情報の一斉展示を新設。また、これらの展示で得た発想を議論し、発展させるためのビジネスコミュニケーションのスペースも増設。「MMMが顧客との共創の場となり、モビリティ市場におけるイノベーションを創出する場となることを期待する」としている。
同施設の所在地は神奈川県横浜市西区みなとみらい4丁目3-8。みなとみらい21地区 みなとみらいイノベーションセンター内にある。なお一般公開はしておらず、同社社員を通じた予約制となる。
主なリニューアル内容は以下のとおり。
- Next-Material エリアの新設:5~10年先を見据えた新技術を「素材」という形で展示
- Solution-Panel エリアの新設:モビリティ市場向け展示会で出展している最新製品のポスターを常時展示し、最新製品の概要や特長を紹介
- Communication エリアの増設:自動車に使われている基板や電子部品を手に取り、議論や技術交流が行えるエリア。実際に手に取って話せるようにし、イメージの共有や議論促進をねらう