2種類のコイル一体型DC/DCコンバータを発売

トレックス・セミコンダクターは4月17日、産業用途および一般民生用途などで活用可能な小型で高耐圧なコイル一体型降圧同期整流DC/DCコンバータ「XCL247/XCL248シリーズ」を発表した。

  • XCL247/XCL248シリーズ実装基板

    XCL247/XCL248シリーズの実装基板 (出所:トレックス・セミコンダクター)

XCL247シリーズは常にリップル電圧が低く安定動作が可能なPWM固定制御、XCL248シリーズは軽負荷から重負荷まで常に高効率なPWM/PFM自動切替制御を採用しており、用途に合わせて最適な制御方式を選択して使い分けることが可能。これらのシリーズの最大の特長は、36V耐圧を実現しつつ、3.0mm×3.0mm×1.7mmと小型のDFN3030-10Bパッケージを採用することで、周辺回路を含めた実装スペースも従来の8.0mm×12.5mmから7.3mm×8.1mmへと40%縮小しつつ、発熱に対応することを可能とした点となっている。

  • LDOからXCL247/XC248シリーズに置換した場合の実装面積の削減概要

    LDOからXCL247/XC248シリーズに置換した場合の実装面積の削減概要 (出所:トレックス・セミコンダクター)

また、VIN=12V、VOUT=5V、IOUT=1mAの効率が86%、IOUT=300mA時で88%と、軽負荷から重負荷まで高効率を実現した点も特長となっており、最大36Vの入力電圧に対応するため、産業機器で活用される12Vや24Vの電源入力に対応しつつ、600mAという通信やセンサを駆動させるには十分な出力電流を確保。動作温度範囲も-40℃~+105℃とさまざまな用途での活用を可能としている。

部品点数の削減やコイル選定の手間の省略も可能

さらに、コイル一体型のため、プリント基板上の部品点数の削減が可能なことに加え、配線パターンの最小化ができるほか、電流ループからのノイズ放射の低減などといった効果も得られるという。加えて、コイル選定の手間も省けるため、選定から入手、評価、登録といった開発に必要な期間や労力を削減することも可能だという。

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