Googleは2月3日(米国時間)、「Android Security Bulletin February 2025 | Android Open Source Project」において、Androidデバイスに影響する脆弱性の情報をまとめた2025年2月のセキュリティ情報を公開した。
今回のアップデートには2025-02-01、2025-02-05の2つのセキュリティパッチレベルの情報が含まれており、すでに悪用されている1件の脆弱性および1件の緊急の脆弱性を含む合計46件の脆弱性の情報が公表されている。
脆弱性の情報
Androidのセキュリティパッチレベルは、Android OSの脆弱性や悪意のあるコードによる攻撃に対処するためにGoogleが提供するセキュリティパッチのマニフェスト。使用しているAndroidデバイス(スマートフォンやタブレット)に適用されたパッチレベルを調べれば、そのデバイスがどの脆弱性に対処済みかどうかを確認できる。
今回公開されたパッチレベル2025-02-01には23件の脆弱性が、パッチレベル2025-02-05には23件の脆弱性が含まれている。これらのうち深刻度が「緊急(Critical)」と評価されている脆弱性(CVE)は次のとおり。
- CVE-2024-45569 - QualcommのWLANコンポーネントにメモリー破壊の脆弱性(CVSSスコア: 9.8)
限定的な標的型攻撃に悪用された可能性があると指摘された脆弱性は次のとおり。
- CVE-2024-53104 - Linuxカーネルに境界外書き込みの脆弱性(CVSSスコア: 7.8)
対策
使用しているAndroidデバイスをパッチレベル2025-02-05以降にアップデートすれば、上記の脆弱性の影響を回避できる。アップデートはAndroid 12、12L、13、14、15で利用可能になっている。
Android 11以前のデバイスはサポートを終了しているため、古いデバイスのユーザーはできるだけ速やかに、新しいAndroidデバイスに乗り換えることが推奨される。