プリント基板のネット通販「P板.com」を運営するピーバンドットコムは12月2日、半導体・電子部品などの通販サイトを手掛けるコアスタッフと、基板出荷業務および電子部品検品に関する業務効率化の推進に向けた業務提携契約を締結したことを発表した。

ピーバンドットコムでは、2024年10月よりコアスタッフと協業する形で基板の出荷および電子部品検品の体制強化を図ってきており、顧客に対する品質と安定性の向上に取り組んできたという。

今回の業務提携により、基板の出荷拠点が2カ所に拡充され、BCP(事業継続計画)対策として出荷業務の安定性が確保されたとするほか、これまでに実装サービスで使用する部品の検品を本格導入し、顧客支給部品およびP板.comが調達した部品の不良リスクを軽減するプロセスを確立させ、安定した実装品質の提供を可能としたとしており、2024年12月以降は部品調達チームとの連携強化による部品集約でさらなる効率化を図っていくとする。

また、12月よりコアスタッフのAPIを利用した部品調達連携によって、P板.comのWebページから24時間いつでも電子部品の見積もりから発注までを完結できるシステムを提供することで、電子部品の調達利便性のさらなる向上をはかるとしている。

さらに、今後の予定として、P板.comの顧客向けに電子部品の保管・管理サービスを提供することも計画しているとのことで、このサービスによって、顧客は自社の電子部品在庫を⼀元管理できるようになることに加えて、必要に応じて実装サービスへの直接利用も可能となる予定だという。

このほか、両社では、部品在庫の最適化支援に向けて、コアスタッフの余剰部品売買スキームに基づき、P板.comの顧客が保有する余剰部品を市場で流通させるサービスの導入を検討中とのことで、これにより部品の有効活用とコスト負担の軽減に加え、持続可能なサプライチェーン構築に貢献していきたいとしている。