GlobalFoundries(GF)は11月20日(米国時間)、米国商務省からCHIPS and Science Act(CHIPS法)を通じて最大15億ドルの資金(補助金)提供を受けることを発表した。
2024年2月の暫定的な条件覚書の取り交わし以降進められてきたデューデリジェンス(資金授与に先立つ適格性審査作業)が完了したためで、得られた資金は同社の米ニューヨーク州マルタキャンパスへの新工場建設、ならびに既存生産拠点の拡張による米国自動車産業向け半導体の生産、米国バーモント州エセックスジャンクションの既存工場の近代化改修によるGaN半導体の生産能力拡大に充てられる予定である。
このうち、ニューヨーク州の2つのプロジェクトについては同州政府からも5億5000万ドルを超す支援が得られる予定となっており、同州で進められるこの2つのプロジェクトの推進により、今後10年にわたって生産能力の拡大が進められ、その規模は現在の3倍まで拡大されると予測されるという。
また、、同社としては今後の10年間で130億ドル以上の投資を、CHIPS法の補助金、ニューヨーク州からの支援、バーモント州、同社のエコシステムパートナー、主要な戦略的顧客などからの資金と支援、インセンティブなどを含める形で実施する計画で、プロジェクトの期間中、約1000人の直接雇用と9000人を超す建設関連雇用の創出が期待されるとしている。
なお、同社のニューヨーク、バーモントの2拠点の工場は米国国防総省(DoD)のTrusted Foundry認定を取得しており、米国の経済安全保障および国家安全保障への貢献が期待されている。