シュナイダーエレクトリックは11月19日、同社が展開する半導体産業バリューチェーン向け脱炭素化支援プログラム「Catalyze(カタライズ)」にキオクシアが参加したことを発表した。同プログラムに日本企業が参加するのは初めてだという。
Catalyzeは、半導体業界全体でサプライチェーンの炭素排出量に対処することを目的とし、主要な半導体およびテクノロジー業界のリーダーが横断的に協力する試みとして同社が2023年7月に発表したもので、過去に同社が展開してきた製薬業界向けプログラム「Energize」などと同様、サプライチェーンコホートの仕組みを活用するパートナーシッププログラムの枠組みの1つ。IntelおよびApplied Materials(AMAT)が最初のスポンサーとして名を連ねており、その後、Google、ASM、HP、Edwards、Ciscoもスポンサーとしての参加を表明している。
Catalyzeは、以下の取り組みを推進することを目指しており、スポンサー各社はシュナイダーエレクトリックと協力し、半導体業界全体のエコシステムにおけるサプライヤーにCatalyzeプログラムへの参加を促し、再生可能エネルギーと低炭素社会に適応したバリューチェーンへの移行加速を支援すること目指しているという。キオクシアは今回、そうしたサプライヤーとしての立場から参加することを決定したとのことで、すでに再生可能エネルギーの購買や市場動向についてのトレーニング受講をスタートしており、プログラムを通じた知見の獲得によって、半導体業界における再生可能エネルギーの活用を図っていくことになるという。
- 半導体バリューチェーン全体のエネルギー購買力を統合し、再生可能エネルギープロジェクトの展開を加速
- 単独では購買能力を持たないサプライヤーに、事業規模の電力購入契約(PPA)の市場に参加する機会を提供
- Catalyzeプログラムのスポンサー企業のサプライヤーとなるあらゆる企業が、IT供給網のランドスケープに参加できるよう支援
- 半導体バリューチェーンが機能している特定地域において再生可能エネルギー活用に関する認知を広げ導入を拡大
- 教育およびデジタル技術プラットフォームを通じ、サプライチェーンの脱炭素化に向けた測定可能なアクションを推進