三菱ケミカルは、同社グループの新菱が、半導体精密洗浄事業の強化に向け福島工場を新設することを発表。既存の岩手工場も増強し、半導体製造装置などのパーツ洗浄能力を拡大することを明らかにした。
半導体市場拡大に伴い2拠点の能力増強に着手
新菱が提供する半導体精密洗浄事業では、半導体製造装置メーカーや半導体デバイスメーカーをターゲットとして、パーツ洗浄サービスを提供している。
三菱ケミカルは、同社グループの精密洗浄技術について、パーティクル(塵や埃など)や金属不純物などナノ単位の汚れをきめ細かく除去し、必要に応じてパーツ表面を改質することで、半導体製造の歩留まりを向上させ、廃棄パーツ削減および環境負荷低減に貢献しているとする。また使用済みパーツだけでなく、新品パーツの洗浄も行っており、半導体製造装置の初期稼働不良低減にも寄与しているとのことだ。
そして今般、近年の半導体市場拡大に伴ってパーツ洗浄サービスの需要も高まっていることから、サービス能力拡大を決定。福島県郡山市に新たな工場を開設するとともに、既存の岩手工場でも能力増強を行うという。