Micron Technologyが9月25日(米国時間)、2024年8月29日に終了した同社の2024会計年度第4四半期(2024年6~8月)および通期(2023年9月〜2024年8月)の業績を発表した。
それによると同四半期の売上高は前年同期比93.3%増、前四半期比13.8%増の77億5000万ドルとなった。GAAPベースの純利益は前四半期2.7倍の7億7800万ドルで、これで3四半期連続の黒字を達成した(前年同期は14億3000万ドルの赤字)。
また、2024年会計年度通期の売上高は前年度比61.6%増の251億1000万ドルで、GAAPベースの純利益は7億7800万ドルの黒字(2023年度は58億3300万ドルの赤字)となった。
同社は2025会計年度第1四半期(2024年9〜11月)の売上高を前四半期比12%増の87億ドル±2億ドルと市場予測を上回る強気の予測をしている。
同社のサンジェイ・メロートラCEOは、「AIの旺盛な需要がデータセンター向けDRAMとHBMが成長を牽引し、第4四半期の収益を押し上げた。NANDも記録的な売り上高げを記録し、中でもデータセンターSSDの売上高は四半期売り上げで初めて10億ドルを超えた。データセンターからの需要は引き続き堅調で、顧客の在庫レベルも健全だ」とコメントしている。 。
また、今後の業績について、「Micron史上最高の競争力で2025会計年度を迎えることになる。第1四半期(2024年9〜11月)の売上高は過去最高を記録すると予測しており、通期の売上高も大幅に増加し、最高額を更新することを予想している」と強気のコメントを出している。
Micronによると、パソコン(PC)とスマートフォン(スマホ)が需要の低迷から脱し、出荷が増加しつつあるという。いずれもAI機能を搭載した機種が将来にわたって増えていくことが予測されており、AI関連メモリの需要が、AIデータセンターだけではなく、そうしたエッジ分野でも高まる見通しで、さらなる成長への追い風となりそうな状況だという。