「北欧、暮らしの道具店」、「Noritake」コラボの復刻カップ&ソーサーが1日で約1500客完売

クラシコムは9月14日、ライフカルチャープラットフォーム「北欧、暮らしの道具店」において販売した、国内老舗ブランド「Noritake(ノリタケ)」とのコラボレーションによる限定復刻デザインの「ビオラのカップ&ソーサー / Noritake × KURASHI&Trips PUBLISHING」が発売から1日で1500客を完売したと発表した。ヴィンテージアイテムへの需要の高まりに対応し、大きな反響を得た。

【<画像11点>復刻デザインの「ビオラのカップ&ソーサー」のイメージ】

クラシコムの運営する「北欧、暮らしの道具店」は「フィットする暮らし、つくろう。」をテーマに雑貨・アパレル等を販売しながら、暮らしに纏わるさまざまなコンテンツを届けるライフカルチャープラットフォーム。2007年にビンテージの北欧食器専門ECサイトとして始まり、現在は日本を含む世界中の商品を取り扱いながら、オリジナル商品を企画・販売している。

9月14日には、自社初の復刻企画として、120年の歴史を誇る日本の老舗テーブルウェアブランド「Noritake」とコラボレーションした限定復刻デザインの「ビオラのカップ&ソーサー / Noritake × KURASHI&Trips PUBLISHING」の販売を開始した。

1978年製造のヴィンテージの「Noritake」のカップ&ソーサー(現在は販売終了)をベースに、「北欧、暮らしの道具店」のオリジナルモチーフとして「ビオラ」の花をあしらった限定の復刻デザインの「ビオラのカップ&ソーサー / Noritake × KURASHI&Trips PUBLISHING」(6930円/税込)は、発売から1日で用意していた約1500客が完売。再入荷通知登録は完売から2日で1500人超が登録するなど大きな反響を得た。

これに伴い、自社初の復刻アイテムの発売に至った背景などを公開した。

「北欧、暮らしの道具店」は、2007年9月、創業者兄妹であるクラシコム代表の青木氏と、取締役副社長で「北欧、暮らしの道具店」店長の佐藤氏が、北欧でヴィンテージ食器や雑貨を買付し、ECサイトで販売したところから始まった。

その後、サービス規模の拡大と顧客の需要増加に伴い、在庫数が限られるヴィンテージアイテムは取り扱いを縮小。量産されている現行品の取り扱いやオリジナル商品の販売へと移行していた。

一方で現在も、ヴィンテージアイテムは根強い人気を誇り、近年は特にARABIA社の「クロッカス」や「エミリア」といった復刻デザインシリーズが、発売日に売り切れ商品が続出するなど顧客から大きな支持を得ていたという。

さらに動画や記事などコンテンツにおいても、ヴィンテージというテーマは人気を集めているとし、こうしたヴィンテージアイテムへの需要の高まりを背景に、今回の自社初のヴィンテージ復刻企画の実施に至ったとしている。

初の復刻企画において、取り組み先として選んだ「Noritake」は、1904年に創立し、1914年に日本初のディナーセットの製造に成功。高い技術に裏打ちされた確かな品質と感性豊かな美しいデザインで、日本を代表するテーブルウェアブランドとして家庭やホテル、レストランなど、さまざまな食のシーンで愛されている。

▲「北欧、暮らしの道具店」の佐藤店長

今回のコラボレーションのきっかけとなったのは、1年半前に店長の佐藤氏が旅先で「Noritake」のカップでコーヒーを飲んだひとときだという。この出会いが忘れられなかったという佐藤氏が、後日「Noritake」のカップ&ソーサー(1978年発売、現在は終売)を自宅用に購入。ヴィンテージならではの優美なデザインに新しいスタイルの広がりを感じ、Instagramに投稿したところ、顧客からも多くの反響が寄せられたという。かねてからのヴィンテージに対する需要の高まりに加えて、「Noritake」のカップ&ソーサーに関する顧客からの反響を受け、復刻企画の始動に至ったとしている。

▲佐藤店長がInstagramに投降すると多くの反響が寄せられた

今回の企画では、佐藤氏が愛用するヴィンテージのカップ&ソーサーをベースに、両社で協業し、一部をオリジナルのモチーフにしつつ、デザインを限りなく再現し、復刻した。カップとソーサーの縁にあしらわれた金の唐草模様は「Noritake」のデザイナーが手で描き起こしたもだが、元になったカップ&ソーサーはデザイン画を手描きしていた時代に作られたものでデータがない上に、当時の転写紙の版も残っていなかったため、手描きならではの味わいを再現するため模写が必要だったという。

▲左下のカップ&ソーサーがデザインのもととなった佐藤愛用品、右上が限定復刻品

カップとソーサーの縁や取っ手をあしらうゴールドの装飾は、「Noritake」の職人の繊細な手作業によるもので、元となったソーサーにはシェル形と言われる貝殻のようなレリーフが入っていたが、今回の復刻版では円形のソーサーにフリルの金縁を描くことで再現している。

カップ&ソーサーの全体にあしらったビオラの花は、クラシコムのデザイナーが手がけたオリジナルの絵柄となり、愛らしさと共に凛とした雰囲気も纏う優美な佇まいで、ヴィンテージのように時代を超えて末永く愛され続ける1品を目指したデザインとなっている。

クラシコムは、今回の大きな反響を受け、国内外の老舗ブランドや自社事業の源流である北欧発ブランド等との復刻企画を展開していきたいとの考えを示した。