楽天グループはこのほど、フリマアプリ「楽天ラクマ」において、日本流通自主管理協会(AACD)にプラットフォーマー(PF)正会員として加盟した。フリマアプリ事業者初の正会員として、リユース市場におけるブランド品の偽造品撲滅へ協力体制の強化を目指す。
日本流通自主管理協会(AACD)は、並行輸入品・リユース品市場での”偽造品”や”不正商品”の流通防止と排除を目指し、1998年4月に発足した民間団体。消費者が安心して買い物ができる確かなブランド品市場を形成するため、関係諸機関・団体、関連企業等と連携をはかり、「協会」独自の商品取り扱い自主基準を定め、監視・管理システムを確立し、 積極的な活動を展開している。
楽天グループの「楽天ラクマ」は、ブランド品の偽造品の流通防止と排除を目指すAACDの目的に賛同し、2023年8月に賛助会員として加盟している。このほど、AACDとより一層協力体制を強化し、リユース市場におけるプラットフォーム健全化の促進へのさらなる貢献を目指して、フリマアプリ事業者として初めて正会員として加盟した。
今後は、正会員向けに開催される勉強会やブランド品の判定サポートを受ける機会が増加するとし、偽造品の流入防止対策を強化することで、ユーザーがより安心して利用できる環境構築を図る。
今回の加盟について、日本流通自主管理協会 事務局長 姉川博氏は、「『楽天ラクマ』さんとは、これまでも賛助会員として偽造品対策で連携してきましたが、このたび、プラットフォーマーとして正会員に参画いただきます。偽造品対策にはプラットフォーマーの自主管理が欠かせない時代です。AACDとしても、より多くのプラットフォーマーの方に参画いただきたいと考えています。『楽天ラクマ』さんには、より一層、CtoC市場における健全化、リユース市場の健全化を牽引していただければ幸いです」とコメントした。
「楽天ラクマ」ではこれまでも、利用者に安心して取引を楽しんでもらうため、24時間365日体制のパトロールや、検知ロジックの改善を進めてきた。2024年1月には、ブランドリユースの業界最大手であるコメ兵ホールディングス傘下のコメ兵と提携し、無料で商品の検品ができる「ラクマ鑑定サービス」の本格提供を開始している。リユース市場の偽造品を撲滅する活動に積極的に取り組んできた結果、プラットフォーム内で検出する偽造品数を大幅に削減し、2024年以降、偽造品が疑われる取引の問い合わせ発生率は大きく減少している。
「楽天ラクマ」は今後も、個人や事業者が参加する取引を通じて、利用者に利便性や付加価値の高いサービスを提供すべく、新たなECプラットフォームの構築に努めていく考えを示した。