paiza社長・片山良平が語る「ITエンジニアの通行許可証のような存在になりたい」

エンジニア人生に寄り添う幅広いサービスを提供

 ─ paizaのビジネスモデルについて、説明してもらえますか。

 片山 当社はITエンジニアに特化した転職・就職・学習プラットフォーム『paiza(パイザ)』を手掛けています。当社独自のプログラミングスキルチェックにより、スキルレベルを6段階で可視化しているのが特徴で、技術力の高い人ほど就職や転職が有利になるという仕組みです。要するに、ITエンジニアを支援する会社でして、この他、プログラミング初心者向けの動画学習サービスやプログラミングゲームコンテンツなども公開しています。

 人材サービスが中心ですが、プログラミング学習サービスにも力を入れています。それを学校に配ったりして、そこから才能のあるITエンジニアが発掘され、就職活動でエンジニアを志望したり、転職しようという方に寄り添うサービスを手掛けています。

 ─ かなり多岐にわたるサービスですね。

 片山 はい。ITエンジニアという切り口に絞って、エンジニアになるところから、マネージャーなどのハイクラスになるところまで、ずっとエンジニア人生に寄り添う形で、これだけいろいろやっている会社は他にはないと思います。

 ─ ちなみに、このパイザという社名の由来は何だったのですか。

 片山 パイザというのは、モンゴル帝国時代にお札のような形をした木の通行許可証がありまして、それを見せると、いろいろな関所を通れたり、いろいろな宿を手配してくれる通行証のことです。

 先ほど申しましたように、われわれはITエンジニアの人たちに、スキルチェックを受けていただき、実力に応じて、この人はSランク、この人はAランクなどと実力に応じたランクを付与し、一定のランクを持っていると自分の行きたい会社や、やりたい仕事に就けるというITエンジニアの通行許可証のような存在になりたいと考え、この社名を選びました。

 ─ なるほど。ランクを上げていけば、どこでも自分の力が発揮できる場所を見つけられると。

 片山 そうですね。われわれがパスポートになって、エンジニアの実力を証明し、彼らはいろいろなところでやりたい仕事ができる。そういう存在になりたいと思っています。

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