Preferred Networks(PFN)は8月23日、8月25日~27日にかけて米スタンフォード大学とオンラインでのハイブリッドで開催される予定の高性能半導体に関する国際学会「Hot Chips 2024」に、同社の第2世代AIプロセッサ「MN-Core 2」に関する論文が採択されたことを発表した。
同社のコンピュータアーキテクチャ担当CTOで神戸大学特命教授の牧野淳一郎氏が8月27日に登壇する予定で、講演タイトルは「MN-Core 2: Second-generation processor of MN-Core architecture for AI and general-purpose HPC applications(MN-Core 2: AIと汎用HPCアプリケーションのためのMN-Coreアーキテクチャ第2世代プロセッサー)」となっている。
MN-Coreシリーズは、第1世代の「MN-Core」を搭載したスーパーコンピュータ(スパコン)「MN-3」が、消費電力性能ランキング「Green500」にて2020年6月、2021年6月、2021年11月の3回(2020年11月は2位、その時の1位はNVIDIAのDGX SuperPODであった)1位を獲得するなど、高い電力当たりの性能を示していた。第2世代のAIプロセッサとなる「MN-Core 2」は、前世代からの電力当たりの性能を引き継ぎつつ、チップサイズを1/5以下にすることで、面積当たりの計算能力を向上、合わせて量産コストの低減も実現したという。すでにスパコンとして2023年より稼働を開始しており、PFNでは2024年中にクラウドなどを通じて外部へのサービスとしての提供を開始する予定としている。
なお、同社ではすでに後継機についても開発を進めているとしている。