Micron Technologyが2024会計年度第3四半期(2024年3月〜5月)の決算概要を発表した。それによると、売上高は前年同期比82%増の68億1100万ドル、最終損益は3億3200万ドルの黒字と2四半期連続の黒字化を達成したという。

それによると、売上高は前年同期比82%増の68億1100万ドル、最終損益は3億3200万ドルの黒字と2四半期連続の黒字化を達成。同四半期の売上高は市場予測を上回る結果となっており、前四半期同様にAI向けメモリの需要拡大が続いていることがこの伸びに寄与した模様である。

  • Micronの2024会計年度第3四半期の業績概要

    Micronの2024会計年度第3四半期の業績概要 (出所:Micron)

同社のサンジェイ・メロートラ最高経営責任者(CEO)は6月26日に開催した決算説明会にて、「堅調なAI需要と強力な実行力により、売上高は前四半期比で17.8%増という成長率を達成し、事前ガイダンスの上限値を上回った。現在、HBMなどの高利益率製品でシェアを拡大しており、データセンターSSDの収益は過去最高を記録したほか、DRAMとNANDにおける自社のAI製品ポートフォリオの強さを証明した。我々は今後のAI市場の拡大に期待をもっており、2025会計年度に記録的な収益を達成する態勢が整いつつある」と述べている。

また、「Micronは今後数年にわたるAIの成長機会の恩恵を受ける半導体企業の1社だ」とも述べており、同社が提供するHBMの生産出荷分は、すでに2024年のみならず2025年分も完売しているとし、HBMで先行するSK hynixを追随する意欲を示すとともに、2025年に向けてAI機能がスマートフォンとPCの需要喚起に貢献するとの予想も示し、2025会計年度における成功に自信を覗かせている。 なお、同社は、2024会計年度第4四半期(6月〜8月)の売上高について76億ドル±2億ドルとする予想を発表しているが、一部の市場関係者からは、さらなる売り上げの伸びが期待されていた模様である。