オンラインバックアップサービス企業のBackblazeは2024年5月2日(米国時間)、「Backblaze Drive Stats for Q1 2024」において、2024年第1四半期におけるHDD(ハードディスクドライブ)の故障率に関するデータを発表した。モデルやディスクサイズ別の故障率などが公開されている。

  • Backblaze Drive Stats for Q1 2024

    Backblaze Drive Stats for Q1 2024

2024年第1四半期のHDD故障率

2024年第1四半期におけるHDDの故障率の統計データの主な注目点は次のとおり。

故障率がゼロだったモデル「Seagate ST16000NM002J」(16TB)

2024年第1四半期の運転日数:42,133日、生涯ドライブ日数:216,019、生涯AFR:0.68%、生涯信頼区間:1.4%

故障率がゼロだったモデル「Seagate ST8000NM000A」(8TB)

2024年第1四半期の運転日数:19,684日、生涯運転日数:106,759、ライフタイムAFR:0.00%、生涯信頼区間:1.9%

故障率がゼロだったモデル「Seagate ST6000DX000」(6TB)

2024年第1四半期の運転日数:80,262日、生涯ドライブ日数:4,268,373、生涯AFR:0.86%、生涯信頼区間:0.3%

2024年第1四半期の年間故障率(AFR: Annualized Failure Rate)は1.41%だったが、1.53%だった2023年第4四半期から低下している。1年前となる2023年第1四半期のAFRは1.54%であり、同年からも低下した。

ディスク合計数が100台未満で、ディスク稼働合計日数が10,000日未満のモデルは、セカンダリグループとして上記分析の対象には含まれていない。セカンダリグループに分類されているモデルはまだ稼働したばかりで故障率の分析対象とするには不適切とされている。ディスク数が100台を超え、稼働合計日数が10,000日を超えるとセカンダリグループを抜けて分析の対象になる。

Backblazeは四半期ごとの故障率に対しては100台超え10,000日稼働合計時間超えという閾値を、また、1年故障率に対しては250台超え50,000日稼働合計時間超え、生涯故障率に対しては500台超え100,000日稼働合計時間超えという閾値を設けている。これらは随時評価して更新していくという。

生涯HDD故障率

Backblazeは16TB、14TB、12TBディスクモデルごとに生涯HDD故障率について、次のように分析している。

16TBディスクモデル

多くの選択肢があり6つのディスクモデルすべてがうまく機能している。特にWDCモデルはこれまでで最高のモデルといえる

14TBディスクモデル

最初の3つのモデル「WDC (WUH721414ALE6L4)」、「東芝 (MG07ACA14TA)」、「シーゲイト (ST14000NM001G)」が堅調

12TBディスクモデル

3つの12TB HGSTモデルが優れた性能を発揮している(Western Digitalはしばらく前にHGSTのディスク事業を買収しこれらのディスクの独自のモデル番号を使用し始めたため、今後は混乱を招く可能性がある)。HGSTの純正品を見つけた場合は新品であることを確認する必要がある。再生品のディスクは新品と同じパフォーマンスは出せない

Backblazeはデータストレージにデータを保存するために使用するHDDおよびSSDに関する動作統計データを記録し定期的に公開している。同社は11年間にわたってこうしたデータを公開しており、どのディスクモデルの故障率が低いのかを知る資料として参考になる。