2022年末から2023年初めにかけて、ハイテク大手を中心にレイオフが相次いだが、まだ一段落とはいかないようだ。10月16日だけでLinkedIn(米Microsoft傘下)、Stack Overflow、Bandcampなどのレイオフのニュースが見出しを飾っている。

米IT企業で相次ぐレイオフ

LinkedInは約700人をレイオフする。社内メモを報じたCNBCによると、多くはエンジニアで、一部人事も含まれているようだ。LinkedInは8四半期連続で、前年同期比の成長が鈍化しており、直近の第2四半期は5%の増加率にとどまった。

同社役員のMohak Shroff氏とTomer Cohen氏は「2024会計年の計画を実行する上で仕事の進め方、優先順位を進化させる必要がある」とメモで記しているという。Microsoftは2023年初めに1万人規模のレイオフを発表している。

プログラマのオンラインコミュニティStack Overflowは、従業員の28%にあたるレイオフを発表した。営業のGo-to-market、それにサポートなどの部門が中心だという。

同社 CEOのPrashanth Chandrasekar氏はブログで「継続的な製品、AIと機械学習を利用した健全なパブリックプラットフォームへのコミットと同時に、収益性にフォーカスする」と記し、支出を抑える決断をしたと説明している。The Vergeによると、同社は2022年度に人員を倍増しており、その多くがGo-to-marketだという。

Epic Gamesに買収されたBandcampも

オンラインの音楽配信プラットフォームを提供するBandcampは、約50%の人員削減が行われる模様だ。Bandcampは2022年にEpic Gamesに買収され、Epicは2023年9月28日に音楽ライセンスプラットフォーム「Songtradr」に売却したばかりだった。

Songtradrは、Bandcampのレイオフについて「過去数年の間に運営コストが増加しており、アーティストとファンのコミュニティに貢献する持続可能な会社を維持するためには調整が必要」として、半分のみに対してSongtradr入社のオファーを行ったことを明らかにしている。