Micron Technologyは9月27日(米国時間)、2023年8月31日に終了した2023年会計年度第4四半期(2023年6~8月)および通期(2022年9月~2023年8月)の業績を発表した。

2023年会計年度第4四半期の売上高は前年同期比40%減、前四半期比6.9%増の40億1000万ドル。純損失は13億4000万ドルで、前四半期の17億6000万ドルの損失からは改善された。

また、2023年会計年度通期売上高は前年度比49.5%減の155億4000万ドル、純損益は前年度が86億9000万ドルの黒字だったのに対し、58億3000万ドルの赤字を計上する結果となった。同社のSanjay Mehrotra CEOは、「2023会計年度はメモリおよびストレージ業界にとって厳しい環境であった。Micronの業績は、需要の増加と規律ある供給によって2024年には回復が具体化する見込みで、AIがデータセンターからエッジまで普及する中、2025年には高い売上高を記録できることを楽しみにしている」と今後、市場が回復していくとの見通しを述べている。

ちなみに中国政府は、中国内の企業に一部の同社製品の調達を禁止しているが、これについて同氏は「中国でのこの逆風は短期的な需要に影響を及ぼすが、Micronは引き続き世界市場でのシェア維持に全力を尽くす」との見方を示している。

同四半期における設備投資額は10億1000万ドルで、同会計年度全体では70億1000 万ドルとなったとしているが、2024会計年度についての投資額は減額される見込みだという。

なお、2024会計年度第1四半期(2023年9~11月)の見通しについて同社は、売上高は44億±2億ドルと微増の予測も、粗利益率もGAAPベースで-4~-8%ほど、赤字幅についても拡大するとの見通しを示しており、このガイダンスを受けて時間外取引で同社の株価は急落している。