東京都は8月23日、東京都職員向けに、文章生成AIの利活用に関するガイドラインを策定したことを発表した。都は8月から、全局で約5万人を対象に、ChatGPT を Microsoft Azure の環境で使用できる「Azure OpenAI Service」による文章生成AIの導入を開始したという。

今回発表されたガイドラインは、文章生成AIに関する利用上のルールを定めるとともに、効果的な活用事例を掲載し、職員が新しい技術を正しく使いこなすことで、行政サービスの質を高め、都政のQOS（Quality of service）向上へとつなげていくために策定されたもの。

ガイドラインは、「文章生成AIの特徴」「利用環境」「利用上のルール」「効果的な活用方法」「今後の展望」という5つの章で構成されている。

特に利用上のルール内には、職員が守るべき4つのルールとして「個人情報等、機密性の高い情報は入力しないこと」「著作権保護の観点から十分注意し、確認」「回答の根拠や裏付けを必ず自ら確認」「回答を対外的にそのまま使用する場合は、その旨明記」という記載がされている。

今後はガイドラインの職員への浸透を徹底するとともに、全局で約5万人を対象に利用できる環境を整備したため、業務への活用を進めていきたい考え。