台TrendForceによると、2022年の新エネルギー車(NEV)の世界販売台数は前年比63.6%増の1065万台になったという。

内訳としては、電気自動車(BEV)が同68.7%増の789万台、プラグインハイブリッド車(PHEV)が同50.8%増の274 万台となったという。このほかNEVには燃料電池車 (FCV)も含まれている。

  • NEVの販売台数推移(単位:1000台)と前年比成長率

    NEVの販売台数推移(単位:1000台)と前年比成長率 (出所:TrendForce、2023年2月)

2022年は中国と西欧州が2大市場で、中国が世界シェア63%、西欧州が29%となっている。

BEVは低価格モデルの登場で首位テスラをBYDが追撃

BEVの販売台数トップはTeslaだが、そのシェアは16.6%となった。2位のBYDは比較的低価格なコンパクトEV「Dolphin」が人気を博しシェアを11.5%まで向上、Dolphinは、BYDの2022年のBEV販売の23%を占めるまで成長したという。

2023年に入ってTelsaとBYDは異なる戦略を採用した模様で、Teslaは事業を展開する全地域で車両価格の引き下げを実行。一方のBYDは、高級車ブランド「YangWang」を立ち上げ、ハイエンドセグメントでの地位確立を目指す方向性を示している。

また、2022年の車両販売台数別BEVブランドトップ10を見ると、5位から10位までの間に2021年比でいくつかの変動があった。Ora、XPENG、Renaultがトップ10から陥落した一方、高級車の老舗ブランドBMWが販売台数を前年比2倍に伸ばし、初めてトップ10入りを果たした。

  • 2022年のBEVおよびPHEVブランド別販売台数ランキングトップ10

    2022年のBEVおよびPHEVブランド別販売台数ランキングトップ10 (出所:TrendForce、2023年2月)

一方のPHEV市場では、BYDが前年比247%増の94万6000台でトップとなり、市場シェアも34.5%としている。また、2位BMW、3位メルセデスベンツに順位の変動はなかったが、Li Auto(理想汽車)がラインアップ拡充を背景に5位に浮上してきたほか、Jeepが米国での販売が好調だったことから7位にランクイン。4位のVolvo、6位のVolkswagen、8位のトヨタ自動車は販売台数、市場シェアともに減少させる結果となったほか、2021年に7位だったAudiはトップ10圏外に脱落した。TrendForceによると、2022年に中国でPHEVの販売台数が前年比2倍と増加した一方、欧州市場ではマイナス成長となったことが影響したという。

なお、TrendForceは、消費者の仕事やレジャーに対するモビリティ需要の高まりを受けて、自動車メーカー各社が車両の生産フローの改善を進めているとしており、高まる自動車の購買意欲への対応が進むことが期待されるとしている。ただし、世界的なインフレや金利の上昇の継続、そして直近の多くの企業が行っているレイオフといったマイナス要因は自動車販売にも影響を及ぼすことが懸念され、同社の現在の見立てでは、自動車市場のムードはまちまちだとしている。とはいえ、世界のNEV販売台数は2023年も増加傾向にあり、前年比36.2%増の1451万台に達することが予測されるとしている。