宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2月17日、日本の次世代基幹ロケット「H3」の試験機1号機の打ち上げに挑んだが、固体ロケットブースタ「SRB-3」が着火されなかったことから、打ち上げ直前で中断された。

当初の打ち上げ予定時刻は同日10時37分55秒(日本時間)。前日の射点への機体移動後、打ち上げに向けたさまざまな最終準備が進められ、ロケットへの燃料注入も無事に終了。当日は打ち上げに向けたカウントダウンが進められていた。実際に、H3の第1段エンジン「LE-9」には打ち上げ6秒ほど前に着火された模様だが、打ち上げ0秒で予定されていた固体ロケットブースタ「SRB-3」への着火が確認されず、打ち上がるところまで到達できなかった。

  • 2023年2月17日10時37分55秒に打ち上げに挑んだ「H3」試験機1号機

    2023年2月17日10時37分55秒に打ち上げに挑んだ「H3」試験機1号機 (写真提供:大塚実)

現在、JAXAではSRB-3が着火しなかった理由などの調査を進めているという。