米アドビと米マイクロソフトは2月8日(現地時間)、Adobe AcrobatのPDF機能をMicrosoft Edgeに提供したことを発表した。
これまで、すでにMicrosoft 365、Microsoft Teams、SharePointなど、マイクロソフトの各ソリューションにおけるアドビのPDFと電子署名の統合が進められてきたが、今回の発表はそれらに続くものだ。
2つのサービスの統合にあたって、Microsoft Edgeに内蔵されたPDFリーダーにAdobe AcrobatのPDFエンジンが搭載された。これにより、正確な色とグラフィックによる忠実度の向上、性能の改善、PDFの取り扱いに関するセキュリティ、より優れた文字選択と音声読み上げを含むアクセシビリティの向上などを実現している。これらの機能は、引き続き無償で提供される。
Adobe Acrobatのサブスクリプション版で利用可能な文字・画像の編集、PDFの他のファイル形式への変換、ファイルの結合などは、デジタル文書機能、ブラウザの拡張機能によりMicrosoft Edgeから直接利用することができる。すでに同サブスクリプション版を利用しているユーザーは、追加料金なしでMicrosoft Edge内でAcrobatの拡張機能を使用することが可能だ。
なお、Adobe Acrobat PDFレンダリングエンジン機能を搭載したMicrosoft Edge内蔵のPDFリーダーへの移行は段階的に行われ、管理対象デバイスには最初にオプトインのオプションが設定される。レガシーエンジンを搭載したMicrosoft EdgeのPDFソリューションは、2024年3月に廃止を予定しているという。