米国半導体工業会(SIA)は2月3日(米国時間)、2022年の半導体市場が前年比3.2%増の5735億ドルとなり、過去最高を更新したことを発表した。
ただし、2022年第4四半期を見ると、売上高は前年同期比14.7%減の1302億ドルで、前四半期比でも7.7%減とマイナス成長を記録している。また、2022年12月単月で見ても、前月比4.4%減の434億ドル(月次の値はWSTSによるもの。3か月移動平均の値)とやはりマイナス成長となっている。
2022年の市場を地域・国ベースで見ると、最大市場は中国だが、その規模は前年比6.3%減の1803億ドルとなったという。それ以外は、米州が前年比16.0%増、欧州が同12.7%増、日本が同10.0%増としている。また、12月単月で見た場合、中国が前月比5.7%減の126.3億ドル、米州が同6.5%減の113.4億ドル、アジア太平洋/その他が同3.5%減の110.4億ドル、欧州が同0.7%減の44.4億ドル、日本が同0.8%減の39.6億ドルとすべての地域・国でマイナス成長となったという。
半導体製品セグメント別でみると、ロジックが最大市場で1760億ドル、ついでメモリが1300億ドルとなっている。もっとも成長率が高かったのはアナログで前年比7.5%増の890億ドルに到達。このほか、車載IC市場は同29.2%増の341億ドルへと成長したという。
なお、SIAの社長兼CEOのJohn Neuffer氏は、市場の周期的な影響やマクロ経済の影響が短期的には出ているが、半導体市場の長期的見通しについては、世界のスマート化に向け、より半導体に対する需要は高まっていくことから、強い状態が続いていくとの見通しを示している。