エン・ジャパンが運営するミドル世代のための転職サイト「ミドルの転職」は1月31日、サイトを利用している人材紹介サービスの転職コンサルタント232人を対象に実施した「転職後の年収」についてアンケート結果を発表した。
転職コンサルタントに「ミドルの転職では、転職後に現在よりも年収が上がる人と下がる人では、どちらが多いですか?」と聞くと、84%が「上がる人のほうが多い」と回答した。
また新型コロナウイルス流行前と比較したときの、ミドルの転職における転職後に年収が上がる人の割合については、コンサルタントの4割が「増加していると感じる」と回答するという結果に。加えて「今後、ミドル層の転職者の決定年収の平均は、どう変化すると思いますか?」と聞いたところ、47%が「上がると思う」と回答している。
「増加していると感じる」具体的な理由としては、「特にこの人手不足やリモートワーク、円安など、様々な環境が変化した昨今、企業も給与を上げないと、なかなか優秀な人材は採用できない。また外資は交渉次第で円安の影響で以前より簡単に給与をあげてくれるようになっている」といった声が集まっている。
ミドルの転職者が転職後に年収が上がるケースのトップ3は「採用難易度が高いポジションへの転職」(56%)、「業績好調な業界への転職」(53%)、「役職が上がる転職」(43%)となった。
「転職後に年収が上がるミドルの年代」を聞くと、最多は「40代前半」で75%だった。次いで「35歳後半」が73%となっており、35歳~44歳の人材需要の高さが伺える結果に。
転職後に年収が上がるミドルの特徴を聞いた質問では、業種の第1位は「IT・インターネット」(54%)、第2位は「メーカー」(38%)、第3位は「コンサルティング」(34%)だった。職種の第1位は「経営・経営企画・事業企画系」(46%)、第2位は「技術系(IT・Web・通信系)」(35%)、第3位は「営業・マーケティング系」(34%と)いう結果になっている。