SCSKは1月11日、既存のオンプレミス環境から Amazon Web Service（AWS）環境への移行（クラウドリフト）を短期間で実現する「短期リフトパック」を同日より提供開始した。

同サービスは、サーバーリソースのクラウドリフトを、「アセスメント（情報収集、対象確定）」「環境構築＋データ移行」「本番移行（リハーサル、OS 設定変更、本番切替）」「運用（クラウドエンジニアリング）」という4つのフェーズで実現するサービスとなっており、アセスメントから本番移行までの3つのフェーズを最短 3 週間で実現するもの。同サービスの活用により、最大 85％の期間短縮が可能になるほか、移行後も運用サービスやクラウドエンジニアリングサービスを利用することで、クラウドの利活用を継続的に支援するという。

サービスの特徴としては、「ツールによる迅速な情報収集可視化」「最適な標準 AWS 構成、運用環境の提供」「移行方式の確立と自動化」の3つの要素から自動化を行い短期間でのクラウドリフトを実現する点と、「クラウドリフト後の安定運用の実現」「継続的なクラウドエンジニアリング支援」といった運用サービス、クラウドエンジニアリングサービスによるクラウドの利活用を支援するといった2点が挙げられている。

これらの対応においては、SCSK の「AWS 活用サービス」と組み合わせることで、顧客環境におけるクラウドサービスの利活用を推進していくという。また、大規模な移行を検討している企業に対しては、AWSへの移行のコスト面でのメリットを定量的に評価できる「AWS クラウドエコノミクス評価サービス」も提供している。

販売価格としては、Small（IA サーバー30 台まで）、Medium（IA サーバー65 台まで）、Large（IA サーバー140 台まで）の3メニューに分かれており、Smallで600万円（税別）からとなっている。またこれらのメニュー範囲外の対象サーバー台数の場合は、個別見積りとなるほか、Medium 以上のメニューを選択する場合は、「AWS クラウドエコノミクス評価サービス」と合わせての実施が推奨されている。

今後は、Microsoft Azure（Azure）や Google Cloud Platform（GCP）環境にも適用していく予定だという。