日本半導体製造装置協会(SEAJ)によると、2022年8月度の日本製半導体製造装置の販売額(3ヵ月移動平均)は前年同月比38.5%増、前月比8.4%増の3473億5600万円で、過去最高額を更新したという。なお、ここで示す日本製装置販売額には、日本企業(海外工場を含む)の日本国内および海外への販売額が含まれている。
日本製半導体製造装置の販売額は2022年7月度に3200億円を突破し、過去最高を更新していたが、8月度はそのさらに上をいく金額となり、3か月連続で過去最高を更新したことになる。
半導体市場を見ると現在、メモリ価格が下落し続けており、世界的なインフレなどを背景にスマートフォンや消費者向け製品の需要が落ち込みを見せており、半導体市場の成長は鈍化傾向にある。一方で、半導体業界関係者の中には、在庫調整が済めば2024年にも再び上昇カーブに乗るとの見方もあり、来るべき好況期に備えて、大手を中心に半導体ファブの新増設や設備投資を続けている企業が多く、今後の全体的な設備投資の減額は企業間でばらつきがあるが、全体としてはさほど大きくはないとの見方もでている。