台湾の半導体市場動向調査会社であるTrendForceによると、2022年第4四半期のDRAM価格は、前四半期比13~18%減まで拡大すると予想されるという。

インフレの継続により消費者の購買意欲が低下。その結果、ピークシーズンである第3四半期のピークが平坦化されることとなっており、メモリのビット消費量と出荷量はともに前四半期からの減少傾向が続いているという。メモリ需要の減少は、DRAMサプライヤの在庫圧力を高めることとなっているが、各社ともに市場シェア確保のために、市場に対し、「Q3/Q4まとめての価格交渉」や「価格交渉前に数量交渉」を行うといった動きを見せており、DRAM価格の下落に拍車をかける状態に陥っているという。

なお、TrendForceでは、2022年第3四半期に続き第4四半期についてもDRAM価格は、各カテゴリともに前四半期比で2桁%減となると予測している。

  • 2022年第3四半期および第4半期のカテゴリ別で見たDRAM価格の前四半期比下落幅予測

    2022年第3四半期および第4半期のカテゴリ別で見たDRAM価格の前四半期比下落幅予測 (出所:Trend Force)