TrendForceによると、2021年のDRAMモジュール市場は前年比7%増の181億ドルとなったという。新型コロナによるライフスタイルの変化で電子製品の需要が増加し、DRAM価格が上昇したことが背景にあるという。

  • 2021年のDRAMモジュールサプライヤ売上高ランキングトップ10

    2021年のDRAMモジュールサプライヤ売上高ランキングトップ10 (出所:TrendForce)

TrendForceによると、2021年のDRAMモジュール市場はトップ5社で市場全体の約90%を占め、トップ10社になると市場全体の97%を占めるという。トップはKingston Technologyで市場の8割近くを占めており、前年比でもシェアを若干だが増加させている。

ビジネス戦略としてKingstonはITの積極的な導入を進めることで、高度にカスタマイズされた生産モデルを提供しており、それが出荷規模の継続的な成長につながっているという。

2位のADATA Technologyは主にコンシューマ向け製品を供給しており、2021年は、巣籠需要の恩恵を受け、出荷と単位あたりの販売価格の両方で成長を果たしたという。同社は積極的なコスト最適化を図った結果、売り上げを前年比18.5%増と大きく伸ばし2位を確保したという。また、3位のCorsairはeスポーツ市場に注力しているが、その売り上げはGPU不足の影響を受けて前年比で減少する結果となったという。