8月25日・26日、東京ビッグサイトで「マーケ・営業・宣伝・店舗 DX推進展 フロントオフィスDXPO」が開催された。本稿では、その中の「営業DX展」に出展していたEmpathのオンライン会議自動録画・文字おこしプラットフォーム「JamRoll」について紹介する。

  • 「JamRoll」利用画面イメージ

JamRollは、Empathが3月23日に、チームのコラボレーションを加速し、売上と生産性を上昇させるためのオンライン会議の録画・分析プラットフォームサービスとして発売開始したサービスで、「AI書記」がオンライン会議やオンライン商談を自動で録画・文字起こし・整理を行う。

このサービスは、営業のノウハウが属人化することにより成約率のばらつきがある「商談のブラックボックス化」に着目したもので、商談の録画とAI解析を行うことで成約率の向上が見込めるという。また、議事録作成にかける時間の短縮や録画データの一元管理により共有がスムーズに行えるようになり、生産性の向上にも期待できるとのことだ。

同サービスに搭載されているAIは「音声認識AI」「感情分析AI」「会話解析AI」の3つ。

音声認識AIは自動文字起こしに活用されている。検索タブからキーワードを検索すると、録画された会議の動画のどの部分でどのようなトピックが話されていたのかが一目でわかる仕様になっており、必要なポイントだけに絞って動画を閲覧することが可能という特徴もあるという。

また感情解析AIが搭載されていることにより、メンバーの元気度(音声から気分状態がポジティブかネガティブかどうかを測定する独自指標)が可視化される。管理者はダッシュボードから各メンバーの元気度と会議数・会議時間の増減を同時に把握して、負担がかかっているメンバーをリモートでも把握、迅速な声掛けやケアを行うことで、離職率低減に活用することができるという。

会話解析AIは、各メンバーの話している時間の割合、話すスピード、かぶり、聞き取りやすさを示す声の高低などの話し方を自動で解析するもの。商談成約率の高いメンバーやファシリテーション、1on1の上手なメンバーの話し方が可視化されることで、チームでコミュニケーション・スキルを共有して学ぶことが可能になるという。

  • 3つのAIのイメージ

同サービスは、オンライン商談以外にも採用面接やコーチング、カウンセリングにも活用が期待できるという。オンラインでの活動が増えた現代のニューノーマルな活動を支えるサービスだと感じた。